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06月22日-05号

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  1. 岡山市議会 1988-06-22
    06月22日-05号


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    昭和63年 6月定例会    昭和63年6月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       6月22日(水)午前10時開議第1 一般質問    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問    ──────〇──────出席議員(51人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  川 田 敏 幸君        22番  堀 川   進君        23番  山 田 録二郎君        24番  鈴 木 邦 彦君        26番  丹 原 重 彦君        27番  脇 本 一 郎君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  垣 下 文 正君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  高 木 悦 夫君        41番  根 石 昌 平君        42番  妹 尾 達 道君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  板 野 和 昭君        54番  片 山   仁君    …………………………………欠席議員(2人-欠員1)        12番  太 田   稔君        25番  宮 川 日 吉君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  久 山 忠 孝君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  木 村 公 男君   衛 生 局 長  江 尻   堅君   経 済 局 長  人 見 文 男君   建 設 局 長  森 本 隆 也君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  浅 野 幸 雄君   参     与  井 堀 晃 郎君   参     与  山 本   宏君   参     与  三 村 俊 隆君   参     与  原 田 行 郎君   参     与  上ノ土   俊君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  懸 谷 忠 弘君  教 育 委 員 会   委  員  長  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  田 渕 禎 子君   委     員  服 部 忠 文君   事 務 局 長  井 本   勇君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  子 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  原 田 知 義君   次     長  石 原 重 樹君   次     長  中 川 和 彦君   調 査 課 長  塩 見 山 治君   議 事 課 主 幹  小 坂 夏 彦君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時8分開議 ○議長(片山仁君) 皆さん御苦労でございます。 これより6月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は40名であります。    ───────────── ○議長(片山仁君) 会議録署名議員に宮武君,貝原君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(片山仁君) 本日の議事日程は一般質問であります。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(片山仁君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして磯村君。   〔36番磯村博君登壇,拍手〕 ◆36番(磯村博君) 皆さんおはようございます。 本日は天候まことにさわやかで,朝一番でさわやかにやりたいとは念願しておりますが,何分表現力がいま一つでございますので,お聞き苦しい点も多々あるとは思いますけど,よろしく御清聴お願いいたします。 先般ヨーロッパ都市行政視察団の一員といたしまして16人の議員の方々とヨーロッパ諸国を訪問さしていただきましたことを,まず御礼申し上げます。ありがとうございました。 その印象等につきましては両寺田議員並びに片岡,辻野両議員からも詳しく御報告があったところでございますが,私なりに1点感じたことは,デンマークを訪れまして大変コペンハーゲンが静かな町であり,またコペンハーゲンの所在するシェラン島を,クロンボー城等を訪ねて回りまして,郊外へ一たび出ると美しい田園風景と申しますか,さながら公園のごとき静かなところでございました。それに引きかえ,チボリ公園は大変にぎやかな,先般も寺田議員から言われたように,宮武議員はお地蔵さんのようなにぎわいが本当印象的でございました。 質問順序とは異なりますが,まずチボリ公園について意見並びに感想を申し上げたいと思います。 この定例議会に提案されておりますセンチュリーパークチボリ株式会社(仮称)の出資金1,500万円については,私自身信頼しております市長の提案でございますので,賛成さしていただきますが,それにつながるおそれのある今後の事業主体等につきまして,私なりに意見を発表さしていただきたいと思います。 この当該地域は,国鉄が公営企業として大変大きな赤字を抱え,昨年JRという民間企業に生まれ変わった結果,余剰地として民間並びに公共団体に活用していただかねばならなくなった土地でございます。そのような公営企業のもろい面をセンチュリーパーク構想の核施設として計画するチボリ公園の経営主体に公益法人が適切かどうかということを考えるときに,国鉄の二の舞になるおそれが十分あるのでございます。サービス事業である遊園地事業は,アイデアもさることながら,労力,また行き届いたサービス精神がなければ絶対に人を引きつけることはできないと考えております。まして,先般の行財政特別委員会におきまして,当局は,日本国有鉄道清算事業団の法施行規則に基づいて随意契約によって優先分譲を受けた場合には,公益法人が事業主体にならねば,高梁市等の問題でも顕著になったように,買い戻し特約等による国鉄清算事業団からのクレームがあるやに御説明なさったそうでございますが,この土地を岡山市の主体性で利用さしていただくとするならば,当該土地を都市公園として都市計画決定することによって,競争入札等,後国鉄清算事業団とかかわりのない取得方法も可能であると信じております。そのような意味におきまして,ぜひとも取得後国鉄清算事業団との縁はぴっしりと切って,センチュリーパークが市民の本当に潤い空間として利用されることを望むものでございます。そのためには,今後の事業主体は民間資金による資本でなければならないと考えております。したがいまして,今般新しく設立しようとする株式会社の主たる事業目的は,チボリの交渉もございましょうが,それ以上に重要なことは今後に引き継ぐ事業主体の創造であろうかと思います。その事業主体の創造の可否こそ今後のセンチュリーパークの核施設としてのチボリ遊園地のできふできにかかわると私は思っております。どうか市長,そのような意味におきましてもぜひとも民活利用の会社でチボリ遊園地を建設していただきたいと思います。 次に,宇野線大元周辺連続立体事業並びに中仙道・南方線の利用についてでございますが,今宇野線とあえて申し上げましたが,瀬戸大橋線大元周辺事業と言い直すのが適切かもございません。ちょっと一般的に大元駅と言えば宇野線に所在しておるような感覚がございまして,申し上げました。 この大元駅周辺連続立体事業につきましては,去る60年2月定例議会においても質問いたしたところでございますが,今般センチュリーパーク構想を実現するにつけましても,瀬戸大橋線は岡山市を南北に分断する大きな障害物でございます。また,瀬戸大橋線の西部地域は西部区画整理,また今区画整理等が大方でき上がり,それに引き続きまして田中野田の区画整理も始まっておるところでございます。その総投下資本は既に300億円をはるかに超すようなことであると認識いたしておるところでございます。予備調査も57年から59年にかけて既に済んでおりまして,あとは事業化だけが残っておるところでございます。 先般の質問に応じて水島臨港鉄道連続立体事業の予算が減る分だけ国はこの連続立体事業につぎ込んでいただける期待があるというように当局の方から御説明もあったところでございますが,この事業は直接的には県事業であり,市が直接関与するわけではないでございましょうけど,岡山市の発展のためにぜひとも一日も早い着工を期待して再度お願いするところでございます。 それから,中仙道・南方線の利用についてと,わかりにくい表現で恐縮でございますが,中仙道・南方線は昨年3月26日に暫定踏切として供用開始されたところでございまして,計画道路の半分しか現在利用されておりませんが,それにしましても東西交通は大変時間的に便利になっております。しかし,最近4月10日の瀬戸大橋開通以来瀬戸大橋線の列車本数は非常にふえておりまして,遮断時間も従って長くなり,時には大変長く車がつかえ,渋滞が見える時間があらわれております。そのような意味におきましても,今後踏切改良など当面していただきまして,27メーター全部が通行できるように御努力いただければと考えております。 また,その暫定踏切をつくるためには,それを挟んで北と南の2カ所の踏切の自動車通行を禁止いたしておりますが,これにつきましては付近住民の御理解をいただいておるところでございます。 そのような説明会におきまして,当局への陳情といたしまして,新しい中仙道・南方線が利用できた暁にはバスなどの通行はお願いできないだろうかというような御意見もあり,当局の方から一定量のバスは通っていただけるようになるというように約束してもおったわけでございますが,開通後1年を経過した現在,バスが路線として通行しておるのは,瀬戸大橋へ行く急行バスのみで,地元には全然停車場を持っておりません。そのような意味におきましても,またさわやかキャンペーンなど自家用車の利用制限をするような運動もやっておるわけでございます。そうような意味で大量輸送機関であるバス網を細かく張りめぐらしていただくことが市民の足確保に必要なことだと考えるわけでございます。それやこれや,当局の一段の御努力によって,せっかくの主要道路が供用開始されておるわけでございますので,バスを通していただき,バスストップを適当につくっていただくことこそ住民への御恩返しであろうかと思っております。よろしく御配慮のほどお願いいたします。 最後になりましたが,今後の定時制高校についてということで御質問さしていただきます。 臨時教育審議会はその答申で,単位制高等学校の設置や定時制,通信制課程高等学校の修業年限の弾力化等を提言されておるところでございます。それを受けて政府も修業年限の弾力化をするための法案の作成準備を進めておると聞いております。また,近年高等学校の定時制及び通信制課程における教育は,生徒数が大幅に減少するとともに,生徒の多様化が進むなど,その制度発足当初と比べ著しく異なった状況にある。こうした状況の変化に適切に対応するためには,従来の勤労青少年に対する後期中等教育機関としての役割に加え,教育の機会の拡大や生涯学習の視点にも考慮すること。さらに,近年極めて小規模な学校が多くなっている定時制課程の適正な配置及び規模の確保に努めることなど,そのあり方を見直す必要がある。具体的には,授業開設形態の多様化や履修形態の多様化,弾力化等を図ることなど,時代の変化に即して定時制,通信教育を活性化することが今後の課題であるというように,教育改革の推進,現状と課題に述べられておるところでございます。 そこでお尋ねいたします。 今後生徒数が急減する中で,定時制高校の現状をどう認識していらっしゃるのか。また,定時制高校の将来に対してどのような取り組みをするのか教育長より御所見をお伺いしたいと思います。 以上甚だ簡単でございますが,質問並びに意見を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 磯村議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 まず,チボリ公園の御視察につきまして大変御苦労をいただいたわけでありますが,いろいろと貴重な感想なり御意見をいただきまして大変ありがとうございました。今後進めていく間にいろいろと参考にさせていただきたいと存じます。 次に,JRの宇野線の連続立体交差事業につきましては,交通体系とか,あるいはまた土地の利用等,都市側にも大きなメリットがあるとの調査結果が出されております。 施行主体でございます県におきましては,早期事業化をするという方針に立ちまして,JR西日本を初め国等の関係機関と積極的に協議が進められ,財政的な問題,また技術的な問題等の整理,調整に現在努力されておりますが,まだ事業採択されてない状況でございます。 市といたしましても,かねてから最重点要望事項といたしまして,早期の事業採択につきまして国や県等関係機関に強く要望しておるわけでありますが,今後ともこの事業の事業化につきまして要望をしてまいりたいと,このように考えますので,御理解をいただきたいと存じます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎建設局長(森本隆也君) 瀬戸大橋開通により列車本数の増加で遮断時間がふえ渋滞がひどくなりました暫定踏切拡幅改良についてお答えをさしていただきます。 この暫定踏切拡幅改良につきましては,踏切事故防止の面から新規の平面踏切は認めないという鉄道側の強い方針がございまして,地域住民,県警初め,各関係機関の御理解,御協力によりまして,西古松,大供両踏切の自動車をとめる形で,御指摘のように昨年の3月開通したものでございます。このような経過から,拡幅改良という点につきましては,現時点では非常に難しいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 ◎参与(井堀晃郎君) 中仙道・南方線のバス路線の問題についてお答えをさせていただきます。 御指摘のバス路線の変更につきましては,ただいまの御質問の中にも触れられましたように,これまでの経過がございますので,この経過を踏まえまして,62年12月,昨年の12月に岡山県バス協会へ要望いたしておりまして,その後もたびたび協議をいたしておるとこでございますが,現在,岡電,下電,両備バス,それぞれが単独での路線変更というのは非常に難しいと,こういう状況でございます。しかしながら,経過もございますし,地元要望を踏まえて条件整備などを図りながら引き続き関係機関へ働きかけをしてまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◎教育長(奥山桂君) 定時制高校の現状並びに将来についてどのように把握しておるのかという趣旨のお尋ねでございます。 御案内のように,岡山市には県立の烏城高校と市立商業及び市立工業の3校の公立定時制高校がございます。勤労青少年高校教育を享受できるようにというようになっておるわけでございます。昭和64年度以降は御指摘にもありましたように中学校の卒業生が減少し始めるために,定時制高校について改めて考え直す必要があるというふうに考えております。 現在,岡山市におきましては,多様な修学志望に対応するために,県立烏城高校を含めて3校が相互乗り入れ授業を行いまして,多彩な授業が相互に受けられるように工夫をいたしておりますが,さらに今後の生涯学習社会におきまして,主体的に学習しようとする人たちのための学習の場ともなるよう見直す必要もあろうかというふうにも考えております。 いずれにしましても,この問題は県立及び他の公立の定時制高校との共通の現在の課題でございますので,国,県,他都市の動向も見守りながら研究してまいらねばならないというふうに考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして田畑君。   〔3番田畑賢司君登壇,拍手〕 ◆3番(田畑賢司君) 通告に従いまして以下6点について質問をさせていただきたいと思います。 44回目の6月29日が1週間後にまたやってまいります。あの空襲で1,737人の死者を出しまして,また市街地のほとんどが焼けてしまい,戦災被害は市民の82%以上にも及んだのであります。あれから44年目。 今月12日にアテネで平和ハイキングや平和行進などの取り組みが行われましたが,今全世界で第2次平和の波行動と核戦争阻止核兵器廃絶を目指す広島,長崎からのアピール署名が取り組まれているわけでございます。 こうした反核平和の波の中で,米ソ首脳会談が行われ,地上発射INF全廃条約が発効,実施されることになったわけですが,種類や数量が限られてはいても,核兵器が史上初めて削減をされるという意味で歴史的であります。しかし,アメリカ側の責任で戦略核兵器50%削減条約の調印は実現しませんでした。しかも,シュルツ米国務長官は,13日のSSD3──第3回国連軍縮特別総会一般討論で,核兵器廃絶おろか削減さえ取り上げることを拒否する姿勢をとったわけであります。さらには,昨日のトロントサミットで政治宣言を採択をし,ソ連脅威論を繰り返し,INF条約核抑止力論の立場から核兵器に固執をする立場を表明するとともに,通常戦力の新たなる軍備拡大を強調したわけであります。このことは,核破局による人類絶滅がすべての国及び支配階級を平和主義者にするのではなく,それを実現する力はまさに反核平和の運動と世論の力だということを証明しているわけであります。だからこそ被爆国日本の各地方自治体の取り組み,とりわけ岡山市の平和行政,そして特に松本市長,あなたの政治姿勢が大切なのではないでしょうか。 そこでお尋ねいたしたいと思いますが,1,来年は市制100周年であります。この間の重大な教訓としての平和への願い,日野市では広島,長崎の平和記念式典に参加する市民にこれまで1人4万円の補助を出しておりましたが,63年度から平和予算を約500万円計上して施策の充実強化を図るとともに,市民にもっと息の長い運動をしてもらおうと,1億円の平和基金を始めたわけであります。 そこで1,本市も6月29日を平和の日とし,平和予算の確立を図り,100周年記念事業として最もふさわしいはずの平和資料館を建設をすべきだと思いますが,いかがでしょうか。 2,現在第3次総合計画の策定作業中でありますが,これらのことは担当課から具体化して上げられているのかどうか。そして,どのような事業が上げられているのか。また,松本市長はどのように具体化を図っていかれようとしているのかお示しいただきたいと思います。 3,教育長は,平和資料館については,総合歴史博物館構想の調査の中で研究してまいりたい,今年度は学識経験者を含めてより深い研究検討をしてまいりたいと,昨年の2月議会で御答弁をなさいましたが,この審議の進捗状況及び平和資料館実現の展望,そして,総合歴史博物館建設が第3次総合計画の中でどのように位置づけられているのか。また,その内容などについてもあわせてお示しいただきたいと思います。 4,旧日銀岡山支店について,その後の県の調査検討結果はどのようになっているのか。 5,平和都市宣言パネルを,市の施設はもちろんのことでありますが,関係団体等の建物等にも掲げさせてもらい,小・中学校には特に平和教育という面からも掲げていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 以上,5項についての御所見をお聞かせいただきたいと思います。 質問の第2は,新大型間接税,消費税についてであります。 自民党の渡辺美智雄政調会長は,4月21日の講演でこのように言っております。この数年間,アメリカ経済の立ち直りができるまでは多少無理をしても内需拡大の政策はとっていかなければならない。それからまた,日本は防衛費を減らすということもなかなかできないでしょう。昭和65年度までは年々5.4%ずつ防衛費を伸ばすというお約束がございます。また,海外経済協力費というものも年々七,八%伸ばしてまいっておりますが,これも少なくするというわけにはまいりません。そうすると,ますます財源は足らなくなるわけでありますから,やはり間接税というものをもう少し重視したらどうなんだという議論が当然出てくるわけでございまして,と,このように自民党の税制改革大綱の本質が大企業のための内需拡大,軍事費の増額,経済援助の拡大,大企業のための減税にあることを国民のためではないことを物の見事に言いのけているわけでございます。 さて,14日に示されました大型間接税,消費税の内容は,タイプは一般消費税型帳簿方式,で税率が3%などとされていますが,1979年の国会決議に違反するものであり,内閣がかわってもまた公約違反は明確であります。竹下首相自身地元で約束をしているのでありますから,強行するのなら国民の真意を問え,この声は当然であります。税制改革大綱決定の前日,埼玉県知事選沖縄県議選でこの新大型間接税ノーの審判が下されたことからも,国民の判断は明確であります。 中堅サラリーマンに減税と言いながら,共働き世帯では軒並み増税となり,年収1,000万円以上でやっと減税というありさまであります。 また,一方最高税率は70%を昨年60%に,そしてさらに今回50%へと金持ちに対しては大幅減税であります。また,トヨタ自動車で185億円,松下電器で71億円も減税となる法人税は37.5%にするとした上,不公平税制の最たるものである賞与引当金外国税額控除方式等は温存したままであります。 岡山市の一般会計で補助事業への影響を試算してみますと,事業費中の資材費を3分の1と見て推計をいたしますと,普通建設事業費べ一スで2.15%と,その影響力がなるわけであります。投資的経費及びその他の経費のうち,物件費,維持補修費,補助費等だけで見ても11億5,300万円となり,一般・特別・事業の3会計を累計をして推計をいたしますと20億円を超える影響が予想されるわけであります。 さてそこで市長にお伺いをいたしますが,その1,この消費税は国会決議違反であると思うがどうか。 その2,公約違反であると思うがどうか。 その3,市長はこの消費税に反対をされるのかどうか。 以上3点について明確な御所見をお聞かせいただきたいと思います。 質問の第3は,中小企業の振興についてであります。 時間の関係もございまして,この問題につきましては,住工混在緩和の必要もある小規模なものも含む工場団地事業が第3次総合計画の中でどのように位置づけられておられるのか,その内容をお示しいただくとともに,今回はJR直営店問題を取り上げてみたいと思います。 6月1日を営業開始日とするJR西日本100%出資の子会社,ハートアンドアクション・フーズ株式会社が飲食関係を受け持ちます。そして,ハートアンドアクション・リーテイル株式会社が物販関係を受け持つこととして,新会社が設立をされたわけであります。 現在までの状況で見ましても,メルシー岡山7店の売り上げが62年度で4億円を超えているわけでありますから,駅近辺の中小零細業者にとっては大打撃であり,死活の問題ともなっているわけであります。 そこでお伺いをしたいのでありますが,1,市はこの会社設立について相談を受けたのかどうか。 2,JRは自分の敷地内で何をしようが勝手次第のやり方について,本市中小零細業者の生業を守る立場から,いつだれとどのような話し合いをしたのか,どのような指導をしたのか,お聞かせをいただきたいと思います。 3,今後どのような御指導をなされるのか。 以上3点について御明示をいただきたいと思います。 質問の第4は,合併処理浄化槽設置補助金交付事業に関連する放流同意をめぐる問題についてであります。 有井議員が17日の一般質問で手続論として触れられましたので,私はこの事業推進の隘路となっている点についてお伺いをしたいと思います。 5人槽から10人槽まで30万円から60万円の補助をしようという事業でありますが,農業施設課は従来の放流許可は要らなくなりましたと,こういう通知を水利土木員に文書通知をしているわけであります。 そこで放流には不同意だという地域,また水利土木員のいない町内会が問題となってまいります。 この事業の趣旨と意義について御理解をいただく取り組みを進める。また,水利土木員のいない町内会に対してのこの許可が要らなくなったという周知徹底を図る必要があるわけであります。 この点では大変お手数がかかるかと思いますが,ここが隘路となっているわけでありますから,手抜きをなさらずにやっていただきたい,こういうふうに思うわけであります。 まず,この点についての御所見と御決意をお聞かせいただきたいと思います。 さて,建築確認申請をめぐる地元同意についてでありますが,この事業の意義を放流許可不要の周知,御理解がいただけるならば不要の手続となるわけでありますから,県の建築課には全県そろってというよりも条件の整ったところからやらせてもらう指導をお願いをすることが必要であります。また,保健所からも逆にこの事業の意義と役割について積極的に皆さんに知っていただく取り組みを進めていただく。手続としても不要なものとして将来はしていただきたいと思うわけであります。 県及び岡山環境保健所との話し合いの進捗状況と本事業推進の決意についてお聞かせをいただきたいと思います。 この事業は下水道認可区域外の全市で取り組むわけでありますから,市全体としての事業でありますし,また担当課である環境保全課を中心として本事業の趣旨徹底及び推進が図られなければならないことは当然のことでありますので,念のため申し添えておきたいと思います。 質問の第5は,印鑑登録及び証明,住民票等の写しの交付事務についてであります。 先月6日本人が知らない間に印鑑登録,この印鑑が改印をされまして,その改印をされた印鑑証明を使用されて自分の宅地や家屋などの財産が高利貸し業者の担保に入れられていたと。このまま放置をしておきますと財産はすべてとられてしまうことになりかねなかった事件があるわけであります。 今民事訴訟を取り組んでいるわけでありますけれども。 被害者の家族をAとしますが,まず2月12日と29日に住民票各1通が本人の知らない間に交付をされ,2件のオートローンが組まれておりました。そしてさらに,5月6日にはB及びCがAだと,本人だと偽って窓口ヘ参りまして,そしてB及びCが本人であることを証明をする書面を,このAであるという,本人だという証明をB及びCがつけまして,そして登録を改印をして,即決交付で2通交付を受けたわけであります。同9日印鑑証明3通の交付をさらに受け,司法書士Dが本人と面談もないまま,権利証が本人でありませんからございませんので,これにかわる権利保証書の発行を求めているわけであります。そして,高利貸しEの担保に宅地や田など7筆を入れる申し立て書面が法務局に提出をされたわけであります。ところが,本人ではないものですから,司法書士も土地表示を誤記していたため,返却をされまして,同16日に再提出するとともに,同23日にまた2通の印鑑証明の交付を受け,新たな2筆の土地に対する,Bに対する売買予約仮登記が設定される申し立て書面が法務局に提出をされていたわけであります。 なぜわかったかといいますと,その後本人が印鑑証明をとりに参りました。そうしますと,改印がされておりますので,あなたはこの登録手帳は改印をしているので証明ができません。本人がそんなばかなことはない,した覚えがない,こう言ったわけですけれども,それは間違いがないと,こういうことでありまして。それではその申請書の控えを見せてほしいと,こういうふうに言ったわけでありますけれども,それは見せられない。こういうことで,その後八方手を尽くしてこういう経過が最近判明したわけであります。 以上がこの事件のあらましでありますが,そこでお伺いしたいのですが,1,善良な市民の財産を守るためにも,市が最大の努力を払うべきだというふうに思います。こういう不当なことが行われた後,どう埋め合わせていくかということで,市の御努力をお願いをしたいと思うわけであります。少なくとも使用されたことがわかっている関係機関には経過を文書で通知すべきではないかと思います。 2,また,この事務は岡山市印鑑登録及び証明に関する条例第6条第2項に規定する即決交付でありますが,本人または本人の意思に基づくことが適正であるとの認定を誤ったのではないかというふうにも思います。また,こういう事件が起きないための措置はどのようになされていたのか。 3,Bなどのした行為は市との関係で言えば公正証書不実記載罪,また公文書偽造罪でありますが,市として告訴,告発すべきだと思いますが,以上御所見をお聞かせいただきたいと思います。 質問の最後は,図書館問題についてであります。 昨日は寺田和子議員がこの問題を取り上げられ,幸町図書館を図書館として機能が失われることのないようにとお訴えになさいましたが,私も同感であります。この同じ立場から私も質問をいたしたいと思います。 さて,中央図書館も開館以来6年目を迎えたわけでありますが,市全体の貸し出し登録者率は57年度8.3%から58年度10.9%へと飛躍的に伸びました。ですが,その翌年落ち込み,以後その落ち込みを若干取り戻したものの,62年度は人口58万人に対して10.1%となっています。幸町図書館が中央図書館建設前の57年度と比べて67%の登録率であることは,昼間人口密集地区であることと,同図書館に対する市民の利用希望の高いことが反映をされております。西大寺,伊島両図書館の登録率の落ち込みは幸町図書館と逆の視点から,この整備充実が急がれていると思うわけであります。 さて,おくれておりましたコンピューター導入も63年度中にはほぼ完了の見込みと聞いておりますが,62年2月定例市議会での教育長の御答弁は,コンピューター導入のめどが立った段階で地区館問題,幸町図書館を検討するとの御答弁でありました。 そこでお伺いしたいのでありますが,その1,市立図書館整備基本計画の目標達成状況と評価及び第3次総合計画の中で地区館建設をどのように具体化されようとしているのか。また,この地区館問題について他都市の状況はどうなっているのか。 昨日の寺田議員の質問に対する御答弁で,図書館整備基本計画を見直したいと,こういうふうにおっしゃっておりますが,基本計画の基本である地区館構想そのものを見直すのか,それとも実情にあわせて微調整をなさっていこうという見直しなのか,あわせてお聞かせいただきたいと思います。 その2,幸町図書館についてでありますが,教育長の昨日の御答弁では,建てかえにより図書館機能に加えて施設の複合化を図り,メルヘン都市岡山にふさわしいものにしてまいりたいとのことでありますが,1,地区館としての位置づけに変わりがないこと。2,現状より機能が後退をしないこと。3,メルヘン都市岡山にふさわしいものというのは,図書館の基本的性格まで変えるものではないこと。当然だと思いますけれども,この3点について御確認をお願いをしたいわけであります。 さて,これと違う場合には,理由を付して相違点を明確にしていただきたいと思います。 地区館としては10万冊,2,000平方メートル,独立館が要請されていると聞き及んでおりますが,ことし2月9日の公共図書館のあり方について,社会教育審議会社会教育施設分科会,この中間報告でも,生涯学習推進の立場から,住民の利用を考慮した分館等の設置推進を指摘をしておりますし,貸し出しサービスの質を保つ上で,個々の図書館が相当量の保存機能を持つ必要がある,このことに留意すべきとしておりますが,この中間報告を市教委はどのように受けとめ,またどのように生かされようとしているのか御所見をお聞かせいただきたいと思います。 その3,BM──移動図書館についてでありますが,このBMの登録者数減の原因と,その対策及び専門職員確保の状況についてお示しをいただきたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 田畑議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 税制問題につきましては,シャウプ税制以来の社会経済情勢の変遷に対応をいたしまして,抜本的な見直しが必要ということから,国において種々検討がなされ,昨年に引き続きまして所得税,住民税減税等を行うとともに,消費税制度の導入を骨子とする政府案の方向づけがなされているところでございます。 今後法案づくりに入り,国会での審議となるわけであると考えますが,この問題は今後の国民の負担をどのようにしていくかという我が国の税財政制度全般にかかわる重要な問題でございまして,御指摘の諸点につきましては今後国会等におきまして十分な論議がなされることと考えております。 私といたしましては,今までも申し上げておりますとおり,高齢化等社会経済情勢の変化に即応いたしました,国民の理解と信頼に裏づけられた望ましい税制度が確立されるよう国会で十分かつ慎重な審議と適切な措置がなされることを望んでおります。 したがって,現段階では私の所見を述べるのは差し控えますが,私といたしましては,今後とも国の審議動向を注視いたしながら,全国市長会を初めとする地方6団体との連携を一層密にいたしまして,対応してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎民生局長(木村公男君) 平和問題について数点の御質問にお答えします。 6月29日を平和の日とすることについてでございますが,岡山戦災の日6月29日は,戦争の惨禍と平和のとうとさについて思いを新たにする大切な日であり,市としては戦災の写真展等で啓発を図るほか,各市民団体,グループがそれぞれの立場で,戦災を思い返し,戦災犠牲者の霊を慰め,そして平和を呼びかける数多くの行事を行っておられまして,報道各社も大きく取り上げていただいているところでございます。 市といたしましては,諸行事やPRを行う中で市民の認識を深めてまいりたいと考えております。 なお,6月29日を平和の日とすることにつきましては,市民や議会の御意向,御意見を伺いながら引き続き検討をしてまいりたいと考えております。 次に,平和資料館の建設についてでございますが,現在行っている戦災の記録と写真展等の内容の充実,さらには資料の収集,あるいは展示機会をふやす等効果的な利用について教育委員会等と協議してまいりたいと考えております。 次に,第3次総合計画策定に当たり具体的事業が取り上げられているかについてでございますが,平和都市宣言関連の諸事業といたしまして,平和の像の建立,懸垂幕の掲示,平和都市宣言パネルの掲示,戦災の絵と写真展等,市民の啓発を中心とした諸事業を実施いたしているところでございます。 今後とも引き続き各種市民啓発事業を通じて平和都市宣言の趣旨を広く市民に御理解を深めるよう努力してまいりますので,御理解を賜りたいと思います。 なお,第3次総合計画につきましては,現在策定作業が進められておりますので,よく研究してまいりたいと考えております。 次に,平和都市宣言パネルの市の施設等の掲示についてでございますが,本庁舎への掲示に続き,昨年は各支所,中央図書館外計18施設へ掲示したところでありますが,本年度は教育委員会と協議しながら地区公民館20館へ掲示してまいりたいと考えております。 次に,印鑑登録及び証明,住民票等写しの交付事務について3点の御質問にお答えします。 まず,この種の事件が発生したとき,善良な市民の財産を守るためにも市が最大の努力を払うべきだと,についてでございますが,偽りによる不正な手段により印鑑の登録を行い,証明書の交付を受け,それが不当な目的に使用されたときは,基本的には民事における裁判所の判断により救済されるものと考えておりますが,なお本件に関しては市においても関係者双方から事実関係を調査し,確認が得られれば御指摘の利害関係人に対し経過の通知を行うことについて検討してまいります。 なお,住民票等の写しについては,住民基本台帳法第44条で,偽りその他不正の手段により交付を受けたときは5万円以下の科料とされており,不正の事実が確認されれば,法に基づき簡易裁判所へ通知いたしたいと考えております。 次に,本件の事務処理に関し行政ミスがあったのか,また今後の対応についてでございますが,本件の即時交付による印鑑登録事務については,条例及び規則に基づき適正に行われたものと考えておりますが,印鑑に関する事務については,住民の権利の保護に十分配慮し,的確に処理されなければならず,この機に制度,事務処理全般にわたり総点検を行い,このような事件が二度と起きないように十分配慮してまいりたいと考えております。 次に,告訴,告発についてでございますが,関係者双方から事実関係を調査し,確認が得られれば検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(人見文男君) 中小企業の振興についての御質問にお答えいたします。 まず,中小工業振興,工業団地事業を第3次総合計画の中でどのように位置づけることとなっとるかという御質問でございますが,住工混在の緩和は中小工業振興上重要な課題と考えておるとこでございます。このため,現在の総合計画におきましても工業の適正な配置を方策の一つに掲げまして努力いたしておるところでございます。 工場適地への誘導策もいろいろ方法がございますけれども,中でも高度化事業が有効な方策と考えておりまして,そのためにまず中小業側において技術の水準の向上,経営基盤の強化など,体質強化を図られることが必要と考えておるとこでございます。 このため,本市では生産管理者の研修会,それからハイテク研修会などの開催,また大学工学部への研修生の派遣制度など,こういったことによって支援いたしておるとこでございます。 御指摘の第3次総合計画との関連につきましては,現在原案を検討中の段階でございますが,工場団地の整備につきましては以上の考え方を踏まえて今後の工業振興策全体の中で検討してまいりたいと考えておるとこでございます。 次に,JR西日本旅客鉄道の子会社,新たにできた会社についての一連の御質問でございますが,まず会社設立についての相談を受けたかということでございますが,昭和63年6月1日に営業を開始したJR西日本旅客鉄道株式会社の関連会社であるところのハートアンドアクション・リーテイル株式会社と,ハートアンドアクション・フーズ株式会社に関する御質問の点でございますが,まず第1点の会社設立についての相談を受けたかということにつきましては,本年4月20日の会社設立後に両社より会社設立の概略説明を受けまして,その際市といたしまして,既存の周辺中小小売業者と共存共栄を図って,決して摩擦等紛争を起こさないよう特に配慮するように強く要請いたしたところでございます。 次に,会社に対する指導の点についてでございますが,御承知のとおり物品販売店の店舖の出店に関しましては,大規模小売店舖法,それから岡山県の大型店等出店調整指導要綱,さらに岡山市の中規模小売店舖の出店調整指導要綱,これらがございます。いずれかの法律,要綱によりまして調整が図られているとこでございますけれども,ハートアンドアクション・リーテイル株式会社におきましても,法律,要綱,いずれかに該当する店舗の出店であれば,事前に関係する指導機関への出店概要の説明とか届け出が義務づけられておりますので,今後出店計画案件ごとに国,県,商工会議所等の指導機関と十分連携をとりながら適切な指導,調整を行って,周囲の中小小売業者の事業機会を確保して流通秩序の適正化を図ってまいりたいと考えておるとこでございます。 次に,合併浄化槽の放流同意に関係した御質問でございますけども,御指摘のように新しい住宅団地等では水利土木監督員がいらっしゃらない。また,町内会長が浄化槽の放流同意書等に判を押されておるという場合がございます。このような御町内等に対しまして今後理解をいただくよう方法を考えましてお願いしてまいりたいと,また,水利関係者等に対しましても一層合併浄化槽につきましての御理解をいただくためのPRを機会あるごとにやってまいりたいと,このように考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) 平和問題の御質問の中で,旧日銀岡山支店について,その後の県の調査検討結果はどうかという御質問に対しまして私の方からお答えをさしていただきます。 旧日銀岡山支店の建物につきましては,さきの2月定例議会でもお答えをいたしましたとおり,本市に数少ない大正時代の貴重な建築物でございます。県におかれましては取得の方向でその活用方法等について現在検討を進められておりますが,まだ結論が出てないと,こういうことを承っておりますので,ひとつ御理解をちょうだいしたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(原田行郎君) 合併処理浄化槽問題についてお答えをさしていただきます。 御指摘の合併浄化槽の地元同意について,県及び岡山環境保健所との進捗状況及び事業の推進決意はという御質問でございますが,県といたしましても簡素化に向けて前向きに取り組んでいるとこでございますが,市としても先日の有井議員にお答えいたしましたとおり,簡素化に向けて今後とも県など関係機関及び経済局とも連携を密にいたしまして意欲的に取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
    ◎教育長(奥山桂君) まず第1のお尋ねは,平和問題に関連いたしまして平和資料館の展望について,総合歴史博物館建設の進捗状況と第3次総合計画の中での位置づけについてのお尋ねでございます。 総合歴史博物館につきましては,部内調査の段階としまして,昨年度は,歴史,地理,民俗を初め博物館,社会教育各分野の学識経験者をお招きいたしまして,おのおのの立場から望ましい博物館としての立地条件,館の特色や性格等基本的事項についての御提言や検討をいただきましたが,その中で戦災資料についても話題にはなりました。が,基本的事項に協議が集中しておりました。今年度も引き続きこの懇談会を持つことにしておりますので,その中で平和資料の扱いについても検討をしてもらいたいというふうに考えておる次第でございます。 なお,博物館の建設につきましては,できれば第3次総合計画の中に盛り込みたいというふうに考えておるところでございます。 次は,平和都市宣言のパネルについて,小・中学校にもかけてはどうかというお尋ねでございます。 もう御案内のとおり,平和教育につきましては,小・中学校におきまして現在教科等各教育活動を通して行っておるわけでございます。 御提言のことにつきましては,平和教育を一層充実していくという観点から,この平和都市宣言の扱いを検討してまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次は,図書館問題についての一連のお尋ねでございます。 まず,図書館整備基本計画の達成状況及び新総合計画の実施計画の中で地区館の建設はどのように具体化するのか,また他都市の状況はどうかというようなお尋ねでございます。 岡山市立図書館整備基本計画は,図書館サービス網の整備充実を図るために昭和57年度に策定したもので,その骨子となるものは,中央図書館を基幹として市内に東西南北と複数の地区館を,そしておおむね中学校区単位に公民館図書コーナーなどの住区館を整備し,さらに,これらの施設の恩恵に浴しがたい地域に対しては移動図書館車で対応するとともに,これらの諸施設をコンピューターのオンライン化をするなど,図書館のネットワーク化を図ろうとするものでございます。 この計画のうち,中央図書館は,昭和58年4月に新築開館をし,住区館につきましては,藤田,一宮,岡西,旭東,操南の各地区に公民館を整備しまして,各館約5,000冊を配置の図書コーナーを設置いたしております。また,図書館資料費も年々増額をしていただきまして,さらに懸案のコンピューター導入につきましても昭和64年4月稼働を目標に準備を進めておるわけでございますが,このような状況でかなりの進捗状況にあるというふうに考えております。 今後残された地区図書館の整備につきましては,寺田議員にもお答えいたしましたように大きな課題と考えておりまして,鋭意検討しなければならないというふうに考えております。 他都市の状況につきましては,それぞれの都市によって特色がございますので簡単に比較することはできませんが,公民館の図書コーナーの設置や,移動図書館車の200カ所のサービスステーションでございますが,その巡回状況などきめ細かな地域サービスにつきましては,本市はかなり高い水準にあるというふうに全国の図書館関係者からも評価をいただいているというような状況でございます。 次は,幸町図書館の複合施設化に関しまして,地区館の機能が失われてしまうのではないかというような趣旨の一連のお尋ねでございます。 幸町の図書館につきましては,寺田議員にお答えいたしましょうに,施設の複合化による機能の多様化を図りつつ,ユニークで魅力のある施設づくりを進めたいというふうに考えておりますが,御要望の趣旨も踏まえて計画をしなければならないというふうに考えておるところでございます。 なお,基本計画の見直しということについてのお尋ねがございましたが,これはいろいろな情勢の変化に対応しましてその調整をしていくということでございます。 それから次は,社会教育審議会の公共図書館のあり方の中間報告をどのように受けとめ,どのように生かすかという趣旨のお尋ねでございます。 国の社会教育審議会の新しい時代に向けての公共図書館のあり方に関する中間報告につきましては,まだ十分には読み込んでいないのが実情でございますが,大きな骨子といたしましては,今後の公共図書館整備について,図書館の適正配置など整備地域の拡大ということ,またサービス体制の充実ということ,さらに他の図書館や博物館,公民館などとのネットワークの推進,この3点を強調しております。このため,コンピューターなどを積極的に導入するとともに,生涯学習の推進に中核的な役割を果たすように求めているというようなことでございます。 このことにつきましては,既に本市でもそのような趣旨での取り組みを進めておるところでございますが,今後この答申を踏まえてさらに努力してまいらなければならないというふうに考えておるところでございます。 次は,自動車文庫の登録者の減の原因とその対策,また専門職員の確保の状況についてのお尋ねでございますが,全体に利用者数の増減の波がございます。 御指摘のように,自動車文庫については年々わずかながら減少の方向にあることは否めないことでございます。一方では,公民館図書コーナーの利用者はここ数年増加の傾向にございます。 この状況を見る限り,公民館整備の進捗に伴い自動車文庫利用者が逐次公民館図書コーナーへ移動している様子がうかがえると思います。また,車社会を反映しまして駐車場のある図書館へ利用者がかわっていきつつあり,これらは施設の拡充やモータリゼーションの進行に伴うものというふうに考えられます。 したがいまして,今後自動車文庫ステーションの配置を見直し,新たなステーションの設置を検討するなど,新しい利用者の増加に向けて効率的な運行の計画をしてまいりたい,そのように考えておるところでございます。 専門職員につきましては,御承知のように増員が非常に難しい状況でございますが,嘱託職員も有資格者を採用しておりますので,御理解をお願いいたしたいと思います。 以上でございます。   〔3番田畑賢司君登壇〕 ◆3番(田畑賢司君) 再質問をさせていただきます。 市長さん,教育長さんにまずちょっとお伺いをしたいというふうに思うんですが,市制100年のこの重大教訓をどのようにとらえるのか。何を後世に引き継いでいくのか。 岡山市制100年の中で重要な節目の一つはやはし空襲を受け,また戦災の被害でもう二度とこういう戦争はしてはならないという,この平和を守るという決意や願い,そういうことじゃないかというふうに思うんです。平和の中でこそ先輩諸氏が営々として,この本市の発展も御努力をいただいてここまでこぎつけてまいられた,今日があると,こういうふうに思うわけでありますが。 しかし,そういう状況の中で,アメリカにいたしましても核兵器の使用計画というのは幾度もあるわけでありまして,ベルリン危機もありますし,朝鮮戦争の時点でも計画がありましたし,ラオス危機のときも,ベトナム戦争などについてもそうであります。第3,第4の広島,長崎が繰り返される危険が繰り返し存在をしてきたということ。また,この危機を反核平和運動のそういう存在が食いとめてきたという,これが戦後44年の歴史の検証だと思うんです。 そうしますと,松本市長さんが被爆国日本の自治体の長として,またこの6月29日に大空襲を経験をした岡山市の市長として,この核兵器を廃絶をしていく,平和を求めるための理念と行動,具体化が今ほど求められているときはないというふうに思うんです。御答弁ございませんでした。このことに見られるようにこの市制100年の中での平和の位置づけを市長さんから御明示をいただきたいというふうに思うわけであります。 そして,この6月29日を平和の日にということはそんなに難しいというふうには思わないわけであります。ところが,いつも御答弁は市民や議会の御意見をお伺いをしてという,先輩の矢木議員以来一貫してこの5年間にわたって市長さんが就任以来同じ御答弁を繰り返していらっしゃるわけであります。 そこで教えていただきたいわけでありますが,この5年間にお伺いをした市民の皆さんの御意見の集約の結果,また議員の皆さんの御意見の集約の結果,この点について御明示をいただきたいと思います。議員の中だって反対をする人はいないと思いますよ,ね。そういう点でこの5年間の御意見をお伺いした結果を御明示をいただきたいというふうに思います。 また,平和宣言については自治体の意思として国内外に通知をしていくと,こういうことは当然でありますが,それでは一体この間どこへ通知をされたのか,国の内外のどこへ通知をされたのか通知先を教えていただきたいのであります。 また第3に,この市民運動をもっと前進をさせるために,私が提案で申しましたが,日野市や川崎市のように草の根の平和運動,あるいはまた草の根のそういった取り組みに対して手厚い援助の手を差し伸べていく,これは必要だというふうに思いますし,平和教育についてもそういう助成をしていく。こういう点では,戦争を語り継ぐ記録運動への補助をしていく,こういうことも必要であります。そういう点についてもう少し突っ込んだ御答弁をお願いをいたしたいというふうに思います。 さて,平和資料館の問題についてですが,教育長さんぜひとも,今専門家の皆さんの御意見をお伺いをしてるということでありますが,ぜひともその点ではきちっとした会議のテーマとしても出していただいて前へ向けていただきたいというふうに思うのですが,この点について再度その辺の決意のあたりをお聞かせいただいたらというふうに思います。 さて,消費税についてでありますが,この不公平税制の一つというのは,外国税額控除方式でありますが,7大商社で最近10年間で3兆6,000億円を超えているわけです。少なくともこのみなし税額控除,また間接控除,タックス・ヘイブンのこの控除の廃止──これはしなくちゃなりません──直接税額控除の見直し,こういう4つの類型があるわけですけれども,これをまず導入案を出す前にきちっと不公平税制を是正する。これが当然じゃないでしょうか。市長さんの御所見をお聞かせいただきたいと思います。 それともう一つは,今回の自民党の消費税案,1979年の国会決議違反だということは明白だと思うんです。ところが,わかったようなわからないような御答弁なんですが,結局その点では市長さんとしてはどうなのかということはわかりません。答弁を差し控えたいというふうにおっしゃっていましたけれども,しかし事実としてどう認識をしているのかというのは所見とは違うと思います。 で,この種大型間接税が税制の歴史から見て,何よりも戦費調達と,それから恐慌対策費のために必要とされたと,こういうふうに税法学者は言ってるわけでありますけれども,まず第1の時期は第1次世界大戦からこの末期にかけて,第1次世界大戦の末期から戦後にかけて,この時点でドイツ,イタリア,ベルギーなど19カ国が導入してるわけであります。第2の時期は1930年代の後半でオランダ,ノルウェー,オーストラリアなどが導入してるわけであります。そして第3の時期が第2次大戦から戦後にかけてイギリス,スイス,スウェーデン,フィンランドなどやって,アメリカでも州で導入するというふうになってるわけです。日本でも1948年に取引高税が実施をされましたけれども,これはその後とても大変だと,こんなものどうにもならないよということで廃止せざるを得なくなったわけであります。 市長はこの点でこの事実をお認めになるのかどうか。この事実をお認めになるのかどうかお伺いをしたいというふうに思うんです。 さて,図書館問題についてでありますが,この図書館問題の努力目標についてですけれども,1983年ですね,この点での努力目標は,この時点で,中央図書館ができてすぐでありますけれども,登録者が6万780ということですが,5つありました。図書館サービス網の整備──地区館のことですけれども,それから図書資料の整備と充実,読書活動の推進,身体障害者サービスの向上,視聴覚資材の整備と活用。ところが,2年後の1985年,登録者数が6万656人になって,1,図書館ネットワークとシステム化の推進,図書資料の整備と充実,読書活動の推進と,こうなってるわけです。この間で図書館サービス網の整備が消えてるんですよね。また1987年,その2年後,登録者数は5万8,757人に減ってるんですよね。で,その中で,文化の原点として信頼される図書館づくり,身近なサービスポイントを通じすべての資料をすべての人々に。皮肉なことに努力目標を掲げて登録者数が減るというこの信頼されない図書館に後退をするということにもなってるわけでありますけれども,この点でのこの努力目標の推移は必要がなくなったか,あるいはまた目的が達成をされたか,この点については理由を付して説明をしていただきたいと思います。 そして,88年8月につくられると思いますけれども,この点についてはどういう努力目標にされるのか。 また,文化の原点として信頼される図書館づくりというのは,地区館計画を基本計画どおり配置をして幸町図書館を地区館,住区館の核として整備充実をさせていくということじゃないでしょうか。それがこの中間報告の中でもきちっと指摘をされてるというふうに思うんです。絶対に幸町図書館を後退をさせない。この点について御明確に御答弁をいただきたいというふうに思います。 さて,チボリ公園でもまた子供の問題についてはされるそうでありますけれども,そういうところから考えてみていただいてもこの整合性の問題もあるかと思いますので,ぜひともきちっとした御回答をいただきたいというふうに思います。 地区館については東西南北,この点では,これをしていくんだということで御答弁,その点はもう少し生涯学習の基盤として公共図書館を本格的に整備をするという立場で取り組んでいただくということについて再度,教育長さんのこの決意も含めて御答弁をいただきたいと思うわけでございます。 住民票の問題については,民生局長ぜひとも住民票,それからあるいはまた印鑑証明のですね,この被害を受けた市民の方が,それは裁判に任せますたって裁判を,して今290万ですか,ぐらいが保証金としても要るというようなことですから,普通の人は裁判もちませんよ。そういう点からもきちっとしていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 再質問に対しましてお答えをさしていただきます。 税制問題につきましては,今後国におきまして十分国会で審議されていくことと存じますが,この問題は地方財政等に与える影響というんが非常に大きいわけでございます。また大変重要でございますので,私といたしましても市民の福祉を守るという立場から,また財源確保の立場から,この動向を慎重に見守りながら全国市長会等の地方6団体と連絡をとりながらひとつ努力してまいりたい,このように考えますのでよろしくお願いします。 ◎教育長(奥山桂君) まず最初の再質問は平和資料館についての問題でございますが,これは先ほどお答えを申し上げましたようにその懇談会が今年度も続けられるわけでございまして,御趣旨も踏まえましてその懇談会でよく検討をしてもらいたいと考えますので,よろしくお願いを申し上げます。 それから,幸町図書館のことについてでございますが,これは先ほどもお答え申し上げましたように複合的な機能にしていきたいというふうに考えておるわけでございまして,その中で図書館の機能というものについてもできるだけの配慮をしていかなければならないというふうに考えておるところでございますので,御理解をいただきたいと思います。 それから,地区図書館を生涯学習の拠点となるようにということで整備をということでございますが,生涯学習社会の拠点には図書館とか,それから公民館とかいろいろあるわけでございますが,このことはこれから進んでまいります生涯学習社会の創造ということの中で大事な役割を地区図書館も果たしてもらわなければならないというふうに考えておりまして,そういうことで整備をしてまいりたいというふうに考えております。 その他につきましてはちょっと手元に資料がございませんので,お答えを……願います。 ◎民生局長(木村公男君) 再質問の平和問題につきましての御質問についてお答えします。 まず,平和の位置づけでございますが,昭和60年6月に御決議いただきました平和都市宣言の趣旨に沿って世界の恒久平和と幸せな市民生活を念願し,平和で幸せな岡山市を築くため不断の努力を続けていかなければならないというふうに考えております。 次に,平和の日の制定でございますが,市民,議会の方々の平和の日に対する大きな盛り上がりが前提と考えられますので,その状況を見守る中で対応してまいりたいと考えております。なお,平和の日の制定に当たっての今後市民の声を集約してまいりたいというふうに考えております。 次に,住民課の件でございますが,本件の事例を参考といたしまして,条例規則及び事務処理方法全般にわたり他都市の状況等も参考といたしまして,総点検を行い,改善すべきものがあれば改善をしてまいりたい。 なお,御指摘の点につきましての事後処理につきましては十分早急に配慮してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして楠木君。   〔5番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆5番(楠木忠司君) 御苦労さんでございます。それでは早速でございますが質問通告に従いまして質問をさしていただきます。 まず,西小学校分離につきましてお尋ねをいたします。 この問題につきましては,私は今までにも質問をいたしてまいりましたが,まだいまだに解決をしておりませんので再度質問をさしていただきたいと思います。 予定どおり進んでおるならばことしの4月には開校をしており,新しい学校で子供たちも学んでるところでございます。しかし,現実はいまだ土地の購入もできておらず,このままですといつ学校ができるかわからない状況であります。 そこで心配されるのが,せんだっての議会におきましても分校方式が取れ入れられるということでの議会でいろいろ問題になりました。そこで,西小学校についてはあくまでも分離でいくのかどうかまずお尋ねをいたします。 第2に,用地確保の問題でございます。現時点ではまだできていないと聞いておりますが,用地取得のできない原因は一体どこにあるのか。今までの議会答弁ですと代替地の確保が難しいとのことでありましたが,その原因につきましてお尋ねをいたします。 第3に,地元地権者の理解と協力なしでは当然のこととして用地の確保はできないと思います。市教育委員会といたしまして今まで地元対策をどのようにしてきたのかお尋ねをいたします。 第4に,今後の見通しについてでありますが,市といたしましていつごろ工事着工し,そしていつ完成を目指しておられるのかお尋ねをいたします。 第5に,学校建設に伴いまして笹ケ瀬川に橋をかける予定でありますが,いつごろ橋をかける見通しなのかお尋ねをいたします。 次に,岡電争議に対する市の対応についてお尋ねをいたします。 先日の6月15日,県地労委の第4回目の勧告が出されましたが,会社側はあくまで自主解決を主張し,これを拒否しており,岡電の争議はますます泥沼化の様相でございます。既に県内の私鉄各社は4月にはすべて賃上げは妥結をしており,未解決なのは岡電だけということでございます。中小私鉄の経営はどの会社も厳しいのは同じであります。岡電だけが特別に厳しいというものではありません。62年度の決算を見ますと,岡電につきましては1億3,100万円の利益を上げております。それなのになぜいまだにゼロ回答を繰り返しているのかわかりませんでした。しかし,いろいろと調査をしていく中でだんだんとその内容がわかってまいりました。 例えば先ほど申し上げましたように,県地労委へ文書の中で,弊社ごとき弱小会社に対し,大手並みの賃上げを要求し,4月12日以降憶面もなく昨年同様利用者不在の7波16日にわたるストライキを敢行し,闘争至上主義の従来のパターンを繰り返している。また,昨62年の春闘妥結後も陰湿な時間外就労拒否闘争を続けており,そのため会社は62年度においてバス,電車部門は対前年比2億円の減収,また1億円の減益となり,ついに営業収入は赤字に転落を余儀なくされるに至っております等々の文書を岡山県地労委に回答をいたしてるわけでございます。 先ほども申し上げましたように,岡電は黒字であるにもかかわらずあたかも赤字のような報告をし,また闘争至上主義……。私もきょうまで労働運動をやっておりましたが,ストライキそのものにつきましては本当に最後の手段ということで,ストライキが好きでやってるということは絶対にないわけであります。それを闘争至上主義とし,また時間外就労拒否闘争ということにしましても,岡電の皆様方に聞いておりますと,36条協定はきちっと結ぶ中で就労拒否闘争など一切やってないということでございます。そのようなことに対しましても,県地労委に対する回答そのものがまさに欺隔的である,そのように言わざるを得ないわけでございます。 また,松田社長みずからが岡山電気社内報の中で,愛想尽かしのスト雑詠,これは和歌か短歌か狂歌かよくわからないわけでございますが,54首の歌をつくってるわけでございます。一,二,披露いたしますと,したければ何日なりとストを打て競合路線の会社喜ぶ,とか,業績の回復手だてつくまでは回答不能それまでは待つ,等々と言っておるわけでございます。さらに,交渉には交渉権を持たしているが妥結権を持たしていない部長クラスを出させ,自分は今まで一回も交渉に出てないわけでございます。 これら一連のことを見てもわかりますように,公共交通機関としての使命を無視し,組合に対して敵意をあらわにし,誹膀,中傷を続けているわけでございます。会社そのものがこの紛争をいたずらに延ばしているものであり許されるものではございません。 一方,組合側は早期解決を図るために春闘を解決した上で合理化についても協議をしていくと言っておりますし,先ほど申し上げましたように,時間外就労拒否闘争はしたことはない,今までも合理化についても協力をしてきたと言っております。 その一つのあらわれといたしまして,5月の12日の労使の合意メモを見ても明らかでございます。その内容は,会社と支部──これは岡電の組合のことでございますが,会社と支部は昭和63年を労使協力して業績向上に取り組む新たな出発の年,岡電元年とするとなっております。また,組合は朝夕の通学バス,観光客に迷惑をかけないために,珍獣展行きのバスは組合側の判断で運行するなどの配慮を行っております。 さて,この争議で一番迷惑するのは利用者であります。私の住んでる地域には公共交通機関は岡電しかありません。大変地域の利用客の方々は迷惑をしてるわけでございます。争議が早く解決できないのかという苦情をよく聞くわけでございます。市民生活にも重大な影響が出てきてるとこでございます。観光面からもこのまま続けば重大な影響が出てくると思います。 そこで質問でございますが,市としても単に労使の問題だからといって放置できないところまで来てると思います。私たち社会党・市民クラブも憂慮すべき事態と思い,先月の27日に市に対し早期解決に向けて努力してほしいとの要望を行ってまいりました。また,市からも県地労委,会社,組合に対し早期解決の要望を伝えていただいたことは評価いたしますが,先ほどから申し上げてますように会社側はこれを無視し続けているわけでございます。さらに強い指導を会社側にしていただき,そして地労委につきましても再度会社に対してあっせんを受けるべく申請するよう強い要請をお願いいたしますが,市の御所見をお尋ねをいたします。 次に,半田山植物園の整備についてお尋ねをいたします。 半田山植物園は昭和39年に開園以来その入場者数は185万8,700人であります。しかし,昭和46年の11万1,488人を最高に年々減少する傾向にあり,62年度は46年度に比べ半分以下の5万361人となっております。62年度の月別で申し上げますと,4月が3万717人,5月8,008人,6月ちょっとわかりません。7月293人,8月が403人,9月642人,10月1,559人,11月が1,532人,12月が131人,1月343人,2月671人,3月がこれがちょっとわかりません。以上となっておりまして,約66%が4月に集中をしており,そのうち花見客が2万4,000人ほどおられまして,1年間の入場者数の約半数は花見客でございます。他の時期は先ほど申し上げましたように大変少なく,特に夏と冬は極端に少なくなっているところでございます。私も何度か半田山植物園に行きましたが,岡山市街地が一望でき植物園の花木もよく手入れがされており,整備次第では本当に市民の憩いの場所として活用できるものと思います。しかし,整備には多額の費用が要るわけでありまして,これを水道局だけで費用を出すということにはちょっと無理があるのではないかと思います。水道局だけではなしにやはり市の関係する部局,例えば公園課とか自然緑地課とか,そういったところも連携をしながら,できれば一般会計から支出をしていただきまして整備をすることをお願いをしておきたいと思います。 そこで以下数点にわたりまして質問をさしていただきます。 第1は,岡山市緑化審議会より半田山植物園の見直し案が出されていると聞いておりますが,これに対するお考えはどうか。 第2に,入場者数減の原因として考えられるのが,斜面は急であり,広場もほとんどなく,遊具もなく,ゆっくりくつろげる場所がないのと,花見以外はこれといったイベントもなく,行ってもおもしろくないというのが率直なところではないかと思います。もっと入場者数をふやす必要があると思いますが,水道局として何か具体的な計画はあるのかお尋ねをいたします。 第3に,水道局の職員にはいろんなアイデアを出す人が多いと聞いておりますが,職員にアイデアを募集したらと思いますが,どのようにお考えか。プロに委託するよりはよい考えが浮かぶのではないかと思います。 第4に,水道事業80周年を記念いたしまして今,三野浄水場に資料館・記念館が設立をされております。こちらの方の入場者数は学校の参加等もありまして多いわけでありますが,これと連携した企画というものができないのか。 以上4点について質問いたします。 次に,操車場跡地利用についてお尋ねをいたします。 岡操跡地約26ヘクタールの用地を市で買収し,そこにセンチュリーパーク構想チボリ公園を誘致する計画が昨年末に突然浮上し,この5月,6月,市,県,財界が相次いでデンマーク・チボリ公園を視察をし,今議会におきましても視察団を代表して苦水副議長,また松本市長から視察報告があり,またそれぞれの議員の多くからも視察の報告があったところでございます。市長は質問に対しまして,積極的に誘致に向けて努力をしていくとの答弁が繰り返し行われてるわけでございます。しかし,チボリ公園を訪れた方の意見は誘致には積極的な方は余りいないと,そのような気がいたすわけでございます。むしろ多額の経費を必要とするし,慎重な意見が多いと思います。 また今議会において,チボリ公園の誘致・企画を目的とした会社,株式会社センチュリーパークチボリ(仮称)を設立し,その出資金5,000万円,うち岡山市分が1,500万円が計上されており,これに対してもその内容等に対する質問が出されておりますが,明快な回答がされていないと思います。私は岡山操車場の近くに住んでいるものであり,このような公園ができ周辺が整備されることは賛成でありますが,莫大な事業費が必要であり,慎重な対応が必要だと思っております。 現在,岡山操車場では約26ヘクタールの売却地を生み出すため清算事業団で工事が進められております。その工事完了が昭和65年だと言われております。市の計画では66年に工事の着工,68年完成を予定をいたしております。 それでは以下数点にわたりまして質問をさしていただきたいと思います。 質問の第1は,このたびの議会で西岡山駅周辺地区整備調査費として920万円が計上されておりますが,何を目的に調査を行うのか,その内容をお示しいただきたいと思います。 第2に,利用計画の策定を急いでいると答弁がされておりますが,いつごろをめどにでき上がるのかお尋ねをいたします。 第3に,土地購入は市で,建築物は第三セクターでということでありますが,先ほど磯村議員からも質問がありましたが,建築物は民間ということにはできないのかどうかお尋ねをいたします。 第4に,当面は用地確保に全力を挙げると言っておられますが,見通しはどうか。もし,岡操跡地が買収できない場合,チボリ公園誘致は一体どうなるのかお尋ねをいたします。 第5に,現在チボリ公園との交渉は堀氏が行っており,その費用の関係でございますが,これからの旅費,経費等の費用につきましては一体,市が支払うのか,また新会社の設立が決まれば新会社が支払うのか,そのあたりについてお尋ねをいたします。 最後でございますが,岡山駅周辺整備についてお尋ねをいたします。 岡山駅周辺も順次整備が進んでおります。岡山駅西口駅舎の改築,広場の整備,東西連絡道の改装,地下駐輪場の完成等々により,おくれていた西口周辺の整備も一歩踏み出したものでございます。 一方,岡山駅前広場の整備も昨年度末,清算事業団の用地5,800平米を買収しており,これから本格的に整備がなされようといたしております。 それではまず,岡山駅前整備についてお尋ねいたします。 質問の第1は,先ほど申し上げました5,800平米を買収しておりますが,63年度は何平米を買収するおつもりなのか。また,その費用は幾らかお尋ねをいたします。 第2に,62年度に買収いたしました土地が現在放置したままになっておりますが,いつから工事に入るのか。また,その間の有効利用はできないのかお尋ねをいたします。 第3に,下石井・岩井線の線路横断部分の工事着工の見通しはいつかお尋ねをいたします。 第4に,OTBの移転に伴う工事はいつごろから始まるのか。また,OTBの地下利用計画はどのようになってるのかお尋ねをいたします。 次に,西口周辺についてお尋ねをいたします。 まず,地下駐輪場についてでありますが,約10億円の巨費を投じてこの3月に完成をし,既に使用されておりますが,利用状況はいま一歩というところでございます。それを裏づけるかのようにまだ多くの放置自転車が駅周辺にはあるわけでございます。先日も街頭で放置に対する啓蒙と条例制定のチラシを配っておられましたが,現在の利用状況はどのくらいなのか,まずお尋ねをいたします。 第2に,西口原動機付自転車駐輪場を設置し,有料化にすることが甲第111号議案で提案されております。いわゆるミニバイク対策であり,専用の駐車場をつくるということは評価できますが,何台分の収容能力があるのかお尋ねをいたします。また,時間は何時から何時まで,またどのように管理するのかお尋ねをいたします。 第3に,現在駅前に10台分の駐車場がございます。パーキングメーターを取りつける予定だと聞いておりますが,いつごろ取りつけるのかお尋ねをいたします。 第4に,国鉄物資部用地が清算事業団の処分地となっておりますが,将来の西口整備を考えるとき必要だと思いますが,市のお考えはどうか。 以上申し上げまして私の第1回の質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 午後1時まで休憩いたします。    午前11時55分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時8分開議 ○議長(片山仁君) 午前中に引き続いて会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 楠木議員の質問に対しましてお答えをさしていただきます。 西口の駅の周辺でございますが,御指摘の用地につきましては,将来の総合的な必要予測から駅周辺の用地について調査してきたところでございますが,土地的にすぐれた物資部の土地につきまして先行取得をいたしたいと考えておる次第であります。 清算事業団の処分予定年次が64年度以降ということでございますが,今後緊密な連絡をとりましてぜひ確保したいと考えております。 次に,岡山駅の周辺整備で,OTBの移転の工事着手の時期につきましてでございますが,昭和63年度に建物調査を実施する予定でございまして,昭和64年度で用地の買収完了後,仮換地の指定を行った後,一部建物移転に着手する計画であります。 次に,現OTBのこの地下利用につきましては,せっかくの施設でございまして,位置的にもすぐれておりますし,再利用すべきであるということから,構造面からの検討を行ったところ,少し手を加える程度で再利用可能という結果が出ております。今後どのような施設利用がよいか,現地下街等との問題の整理を行いまして,具体的な再利用計画をまとめていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 その他につきましては担当からお答えをいたします。 ◎助役(鹿子木貢君) 御質問のうち,岡山操車場跡地確保の見通しはどうかという点について,私の方から御答弁申し上げます。 チボリ公園を核とするセンチュリーパーク構想の推進に当たりましては,用地の確保が重要な問題でございます。これまでも申し上げておりますように,その用地として国鉄清算事業団に対しまして岡山操車場跡地について随意契約による譲渡方をお願いしているところでございます。御承知のとおりこの土地の処分は資産処分審議会の議を経る必要がございまして,現在関係行政機関,JR関係者,学識経験者で,この土地利用計画策定への作業を行っているところでございまして,資産処分審議会への諮問に向けて一連の手続を早急に進めていただくようお願いしているところでございます。清算事業団からは都市計画公園用地であれば随意契約は可能であろうという考え方を示していただいておるところでございます。 岡山操車場跡地が買収できない場合についてもお尋ねでございましたが,現在この用地確保に全力を傾注しているところでございますので,御了承を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) まず,岡山操車場跡地利用についての調査のうち,面積,また調査の目的でございますが,岡山操車場跡地周辺整備計画は跡地約25.9ヘクタールを中心に,北は新幹線,南は県道岡山・倉敷線,東は都市計画道路米倉・津島線,西は笹ケ瀬川に囲まれる約190ヘクタールの区域でございます。この跡地は市街地中心部に近く,また用地が大規模で,二度と得ることのできない貴重な土地であることから,跡地を中心とした広域的な位置づけ,土地利用,都市施設のあり方,整備手法のあり方等,総合的な観点からの検討を行いまして,周辺地域と整合のとれた,将来に悔いを残さない整備計画を策定していきたいと考えております。今後,各関係機関の御協力を得ながら,できる限り早い時期に中間的な整理を行いたいと考えております。 次に,岡山駅周辺整備の数点についてお答えをいたします。 まず,駅南の土地区画整理事業におきまして,昭和62年度5,800平方メートルの用地確保を行っているが,63年度の予定,また費用はと,また工事着工時期はと,さらにその間の有効利用はという件でございます。 まず,減価補償金による公共施設充当用地として約1万1,900平方メートルの先行買収を計画いたしております。そのうち約5,800平方メートルを完了しておりまして,残りのうち昭和63年度において約4,100平方メートルの買収をする予定で進めております。 なお,63年度の全体事業費は,20億円の補助の内示を受けております。 次に,工事着工の時期でございますが,用地を昭和64年度中に完了する計画で,この用地買収の後,まず仮換地の指定,次に岡山ターミナルビルの移転準備,次に一部区画道路の整備等を進めていく計画でございます。 有効利用につきましては,契約事項によりまして指定用途外の利用は禁じられておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,都市計画道路下石井・岩井線の線路横断部分の着工見通しについてでございますが,この整備は鉄道で分断された都心部の東西を連絡する上で重要なことと認識いたしまして,鋭意取り組んでいるところでございます。 まず,鉄道より東側につきましては,62年度から事業化しております事業によりまして,この路線の用地確保をすることとしております。また,西側につきましては,61年12月,都市計画法第55条の指定を行いまして,事業地内の買い取り希望に対応しているところでございます。 線路横断部分の着工目途でございますが,東側の土地区画整理事業の進捗を見ながら,西側部分から横断部分へと逐次事業化に向け努力いたしたいと考えております。 次に,西口の地下駐車場の利用状況でございますが,6月17日現在1,254台ということで,全体の53%の利用率となっております。これを利用者別に見てまいりますと,一時駐車利用者が141台,定期券の利用のうち通勤者が163台,通学者が950台という状況でございます。 なお,条例の規則施行の8月の実施に向けて,自転車利用者に対し,趣旨,目的並びに駐輪場への利用誘導を,県,警察,JR,地元町内会,交通安全母の会等の協力を得て,6月16日から7月7日までの12日間,毎朝2時間でございますが,チラシによりまして街頭指導を実施しているところでございます。今後とも引き続き利用率の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に,西口に設置をするミニバイクの駐車場の有料化の内容でございますが,現設計ではもと岡山駅西口自転車駐車場の跡地に,岡山駅西口原動機付自転車駐車場,仮称でございますが,これを建設する計画でございます。概要につきましては,上屋をつけまして収容台数100台を予定いたしております。構造はロッキングポスト方式による有料制導入の予定でございまして,利用時間は機械式でございますんで24時間利用ということでございます。 また,施設の管理につきましては,他都市での実例を十分調査し,適正かつ効率的な運営を努めてまいりたいと考えております。 次に,西口駅前の自動車駐車場10台のパーキングメーターの取りつけ計画でございます。 駐停車帯の管理の問題でございますが,この駐停車帯の設置の目的は,駅を利用する方々に短時間利用していただくということで設けたものでございまして,当初から20分間は無料でパーキングメーターの設置を考えていたわけでございますけども,広場の美観との問題,機械の管理,故障等の対応,地元との協議,また,お金を支払えば何時間でも利用ができるというような,設置目的に合致しないというもろもろの点がございまして,当面の間,利用状況を監視するということで現在に至っているところでございます。しかし,現実には二,三の車がかなり長時間にわたって駐車しているという事実もございますので,いましばらく状況を監視をして,今後具体的な対応を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎参与(井堀晃郎君) まず,岡電争議に対します市の対応についてお答えをさしていただきます。 岡山市街地を中心として運行されております岡電バスが,去る4月の12日以来延べ19日間,平常運行がされず,市民生活に重大な影響を及ぼしていることを大変憂慮いたしております。 岡山市といたしましても争議の解決が長引き,市民の生活や,あるいは観光客に重大な影響を及ぼしているために,岡山県地方労働委員会,岡山電気軌道株式会社,さらに私鉄中国地方労働組合岡山電気支部に対しまして,早期解決に努力をされるように要請をしてまいっておりますが,今後の状況の推移を見ながら,さらに要請について検討してまいりたいと,このように考えておりますので,ひとつ御理解をちょうだいしたいと思います。 次に,岡操跡地利用問題について,土地購入については随意契約で市が購入し,施設建設は第三セクターということであるが,施設建設については民間ではできないのかと,こういう御指摘でございますが,この問題につきましてはさきに守屋議員にお答えをいたしましたように,国鉄清算事業団所有の土地を随意契約によって譲り受ける場合,具体的な利用計画に基づいて,目的外の利用がなされないように用途指定等の条件が付され,また契約により10年間所有権の移転,あるいは当該物件への権利の設定等の禁止とともに,買い戻し特約事項の登記がなされることになっております。このような制約等から施設建設を民間ということはなかなか困難であると考えられますが,今後十分検討してまいりたいと,このように考えるところでございます。 それから,現在堀氏がチボリと交渉しておるけれども,これに対する旅費とか経費はどこが負担するのかという御質問でございますが,堀総合プロデューサーがチボリ誘致に向けまして交渉をしていただいておりますが,その旅費等の経費につきましては,市の支払いではなくて,100周年記念事業を担当いたしておりますコクサイクリエイティブセンターでの立てかえとなっておりまして,今後新会社が設立をされますれば内部協議によって経理をされるものと,このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 半田山植物園の整備につきましてお答えをいたします。 当植物園は昭和39年に開園をいたしまして,以来,国内外の樹木やバラ,桜など,約15万本の花木で市民に親しまれてまいったわけでございます。しかしながら,55年ごろからレジャー施設の普及等社会的背景の中で入園者が減少してまいったことは御指摘のとおりでございます。このことにつきましてたびたび議会等からの御提言をいただきながら今日まで努力してまいったものでございます。 御質問の,岡山市緑化審議会よりの見直し案に対しどのように考えておるかということでございます。これにつきましては,昨年9月から植物園の今後のあり方について審議をいただきまして,本年5月の26日に答申をいただいたものでございます。その答申では,水道事業会計のみで活性化を図るということは困難であると。したがって,都市緑化植物園として国の補助を得て整備すべきであるとの御提言でございます。今後はこの内容を十分尊重しながら関係部局と整備に向けて協議をしてまいりたいと,かように考えております。 次に,入園者をふやす方法について具体的な考えはと,こういうことでございますが,現在の植物園の形態からいたしまして,イベントを実施するには相当の制約がございます。したがいまして,当面は現在行っておりますところの菊花展,園芸の講習会,そういったものの見直しを行いまして,また野鳥の森としての整備をしながら四季のPRを実施してまいりたいと考えております。 次に,局若手職員の発想を求めて四季折々のイベントを考えたらどうかと,こういうことでございますが,御指摘のように現在若手職員による検討委員会もございますし,また職員の提案制度等も十分活用をしながら運営について研究してまいりたいと,かように考えております。 次に,水道記念館との連携した取り組みということでございますが,この両施設を連携して運用するということは非常に大切なことであると考えております。現在もこの両施設の利用時間でありますとか,休日等も同じにいたしまして運用しておるところでございまして,植物園のパンフレット等で記念館のPRにも努めておるところでございますので,この点につきましてもなお一層この取り組みについて検討をし努力してまいりたいと,かように考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 西小学校の分離に関しての一連のお尋ねにお答えを申し上げます。 まず,分校方式ではないのかというようなお尋ねでございますが,これは分離新設校で事業を進めてまいりますので,よろしくお願いをしたいと思います。 次は,用地の取得ができない原因は何か,また地元の理解と協力はどのようになっておるのか,また今後の見通しはというような一連のお尋ねにお答えをいたします。 用地取得等につきましては,今保地区,久米地区の代表者の方々が西小学校分離期成建設委員会を63年2月に結成されまして,地元を挙げて理解と御協力をいただいているわけでございます。たびたびお答えを申し上げておりますように,買収面積が3万3,600平米にも及ぶわけでございまして,先祖伝来の土地を手放される地権者が30数人もあるわけでございます。代替地の問題,営農上の問題等で難航いたしております。しかし,子供たちの幸せのために地権者の御協力を得ながら,一日も早く用地買収を終え開校できる努力をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,この分離校に関係しまして,笹ケ瀬川架橋の予定はというお尋ねでございます。 この橋につきましては,学校用地取得後におきまして架橋するよう建設局とも協議をいたして,既にいたしておるところでございますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔5番楠木忠司君登壇〕 ◆5番(楠木忠司君) 再質問をさしていただきます。傍聴者の皆さん,暑い中,御苦労さまでございます。 まず,何点か再質問さしていただきますが,岡電の争議の関係につきまして,まず再質問させていただきます。 先ほどの参与の答弁でありますと,さらに要請について検討をしていくという答弁でございました。 私,午前中の質問の中で岡電の実態につきましてこの場でいろいろ御報告もさしていただき,市の要請,いわゆるこの岡電争議に対する対応についての要請をぜひしていただきたいという質問をさしていただいたわけでございます。 午前中にも申し上げましたように,今の岡電のこの争議がここまで長引いている,その原因はどこにあるのかということをやはり市の方がきっちりと把握をしていただきたいというのが1点であります。 例えば,市民生活にも大変な影響を与えてる,また観光面につきましても影響が出てきてるということも先ほど答弁の中で言われてましたけれども,1つ,6月の11日号のちまた欄にこのような記事が載っておりました。 で,「岡電はスト解決しイメージアップを」ということで,千葉県の方の投書でありますけども,「先日,ある会合で自己紹介した際に,私が岡山人であることを話したら「ああ,あの岡山。市内電車がよくストをしますねえ」と言われたのにはびっくりしました。私にしてみれば,岡電のことに触れるのであれば,せめて「あの昔懐かしい市内電車ですよねえ。もう市内電車にお目にかかれるところは随分少なくなりましたが,岡山の市電はいいですよねえ」ぐらいのあいさつが欲しいのです。「私はストについては知りませんから何も言えませんが,何かと労使間の話し合いの場で,今では全国に数少ない市内電車の存在価値を高めるために,円満解決の道を相互に模索して頂きたいものです。世はまさに瀬戸大橋時代。全国からの観光客が,もう一度岡山へ行ってみたい,市電へ乗ってみたいと思うムードを盛り上げるよう,市内電車の存在価値を高めるようにして下さい。」という記事が載っておりました。 先ほども言いましたように,観光岡山都市として現在瀬戸大橋博の関係,また三大珍獣展,そしてこれからは先ほどからお話がありますようにチボリの問題なり,多くの観光岡山都市としてつくっていく上で,やはりこのようなことが長引くということは岡山市にとっても大変なイメージダウンになることでありまして,ぜひとも,観光岡山ということになりますと,今の岡電の状況というものを十分把握しながら指導というものを強めていただきたい,そのように考えておるわけでございます。 先ほど質問の中で,岡電の松田基社長の愛想尽かしのスト雑詠ということで2点ほど申し上げましたけども,これが54首といいますか,わたって書いてるわけです。私もこれを読ましていただきまして,きょう岡電の方々もおいででありますけれども,岡電の方々に聞いてみても,何を書いとんならというのが率直なところでありまして,これを本当に社長がみずからの気持ちで書いておるんであれば,よほど労務政策に自信持っているか,全く素人なのか,そのあたりがよくわからないわけでありますが,市長は見られたかもしれませんがちょっと目を通して……。 で,そのようなことでありまして,今の岡電のその紛争の原因そのものがやはり会社側にあるということは,私が調べた結果間違いないという事実でございますので,どうか当局につきましても,先ほどから出ておりますように,会社側に対する強い指導力といいますか要請をしていただきたいと同時に,また早い時期にこれをしていただかなければ,これから検討してどうしようか,どうしようか言いますとまだまだ時期が延びるわけでありまして,そのことをお願いし,また県地労委に対しましても再度その会社に対してあっせんを受けるようにという指導というものを強めていただきたいと思いますので,再度市の考え方につきましての御答弁をお願いをしたいと思います。 次に,半田山の植物園の整備の関係でありますが,先ほど私の方も多くを申し上げましたが,今の水道局だけではこれはどうにもならない。答弁の中でやはり全市的な,また国の補助もいただきながら整備を進めていかなければならんということが管理者の方から答弁がなされました。 これは要請でございますが,せっかくあれだけのものがあるわけでございますので,どうか十分な活用ができ,そして市民の憩いの場所になるようこれから整備というものをぜひともしていただきたいということで,これは要請にさしていただきたいと思います。 次に,岡山駅周辺の整備の問題でございます。 1つにはミニバイク対策ということで,現在は撤去しておりますが,前の自転車置き場のところを100台分のミニバイクを置けるようにしていくというとこでございますが,そこでちょっと質問なんですが,現在放置の中でミニバイクは幾らあるのかということをまずお尋ねし,多分100台ではどうにもならないと思いますので,ぜひこのミニバイク対策,表の問題もございますし,これから真剣に考えていただきたい,そのように考えます。 それと同時に,表の自転車,いわゆる東口の自転車置き場についてはこの前の答弁でもかなり不足をしてるというところでございます。 先ほど市長からの答弁もございましたが,OTBの地下利用の問題,これを何にするかということについては,何に使うということについてはこれから検討していくということでございますけれども,大体使えるめどもついておるというふうな状況でございますので,どうかこの地下の有効利用につきまして早急に結論を出していただきますようにお願いをしておきたいと思います。 それから,岡操跡地の問題です。 岡操跡地の問題でたびたび質問もなされておりますが,用地の買収,購入につきましては,これは市の方で随契でやっていく,これはまあ一貫して答弁もされていますし,私もその清算事業団のあれを見た場合についてはもうそれしかないというふうに考えます。 ただ問題は,あの上屋の関係です。建築物につきましては第三セクターで行っていくと。せんだって内田議員の方からも質問の中でありましたように,例えば芸術音楽ホールの問題にいたしましてもいろいろこの第三セクターの中でその区分割合,金を出す割合等でいろいろ議会でももめました。もし赤字が出た場合,第三セクターということになりますと多額の負担が岡山市民にもかかってくるだろうと思います。この前も第三セクター方式で井原線の問題も取り上げられましていろいろ議論があったところです。 できれば民間の方で建造物については,建物については建っていったらどうかというのが私の質問でございます。で,その関係が果たしてできるのかどうなのか,そのことが可能なのかどうなのかということをお尋ねしておりますので,可能であれば民間でもやるんだという気持ちをあらわしていただければ,そのように思っております。 それから最後に,西小学校の問題についてであります。 分校方式はこの西小学校についてはとらないと,分離新設で行うんだという教育長の答弁でございます。ぜひそのようにやっていただきたいと思います。 ただ,現在土地の問題をめぐりましていろいろまだまだ解決をしていかなければならない問題があるのと同時に,今岡操跡地の関連で,あの付近の土地が高騰してるというふうに聞いております。そういうことになりますとまだまだ市の持ち出し分といいますか,そういった部分の費用もかさむと思いますので,この用地につきましては早急にその取得をしていただき,そして一日も早い開校をお願いいたしまして,もう時間がございますので再々質問できんと思いますが,私の再質問を終わらしていただきたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(鹿子木貢君) チボリ公園関係の建造物等について,できれば民間でと,可能かどうかというお尋ねでございますが,これまで答弁申し上げてきておりますように,現状では清算事業団からの随意契約による払い下げとの関係で困難でございますが,今後検討するということになっておりますので,御意見も十分踏まえましてまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ◎建設局長(森本隆也君) 西口のミニバイクの件でございますが,今西口で何台駐車をしているかというミニバイクの台数の把握は持っておりませんけども,まず絶対数として100台というのは確かに不足するんではないかというふうには思います。 ただ,西口には民営業者でミニバイクを扱っていらっしゃる業者さんもございますし,また自転車と違いまして相当移動が楽な乗り物でございますんで,東側に移っていただくことも考えられるんではないかというふうに思います。また,有料でございますんで,バス等への転換も考えられるんではないかと思います。 なお,現在とまっているミニバイク,自転車も同じでございますけども,今ある瞬間に台数を測定をしましたものがすべて半日以上とまっているというものではございませんで,買い物等の数時間以内の台数もあろうかと思いますので,今後推移を見守りながら対応していきたいというふうに考えております。 以上です。 ◎参与(井堀晃郎君) 岡電の争議の問題でございますが,重ねての御質問でございます。 ただいま新聞のちまた欄を引用されまして,あるいは観光岡山都市としてのイメージダウンというようなことからも厳しく御指摘をいただいたわけでございますが,さきにも御答弁を申し上げましたように岡山市としては対応さしていただいておるわけでございますけれども,さらにやはり市民生活への大きな影響,あるいは観光客に対する影響などを考えまして,公共交通機関としての使命をよくお考えをいただき,早期に解決をされますように,県地方労働委員会を初めいろいろ協議してまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○議長(片山仁君) 次は,順序に従いまして浅野君。   〔52番浅野卓志君登壇,拍手〕 ◆52番(浅野卓志君) 連日の御審議でお疲れのことと思いますが,しばらくひとつお耳をちょうだいしたいと思います。 それでは,通告いたしておりますように発言さしていただきます。 まず,公害防止の問題についてお尋ねをするわけですが。 岡山市の公害対策というのは非常に進んでおります。最近の公害の動向を踏まえておりますが,さきに新聞に,山陽新聞に掲載,6月5日だと思う,6日ですか,ありますが,公害というと,今までは工場から発生する煙や排水,さらに騒音問題が思い浮かべるのでございますが,最近の情勢を見る限り我々市民の日常生活に密着した,いわゆるかかわり合いの多いものが問題になっております。とりわけ騒音問題は,都市市域に対して拡大と過密化,生活様式の高度化,消費の多様化によりましてその発生源が増加し,また市民の身近な環境に対する価値観の変化などによって,私どもの都市生活に近隣的な騒音問題がたくさん出ております。これに対する苦情の申し立ても増加していると思うんで,これはどのくらいあるかどうか。 それから,生活騒音は市民が被害者ともなり加害者ともなり得る性格を持っていますが,また人によっても感じ方が異なり,さらには厄介なことに近隣との人間関係が,あるいは利害関係がちょうど介在するものが多いから,行政側にとってもその対応は困難性を伴い御苦労が多いと思います。しかしながら,日常を静かなところで暮らしたいという気持ちは市民のだれも希望するところでございますが,行政側としても何らかの手を打つ必要があるのではなかろうかと。 そこで,当局にお伺いしますが,生活騒音に対する苦情は岡山市に,先ほど申しましたどのくらいあるのかどうか。 それから,生活騒音を防止するためには市民のモラルによるところが多いと考えられますが,どのような対策をされておられるか。 それから,先進都市の事例として,川崎市では生活騒音に関する市民意識の調査を実施し,それをもとに市民,行政,事業者の役割や生活騒音を防止するための指針を盛り込んだ要綱を定めております。 岡山市といたしましても,この生活騒音に関する市民の意識を把握すべきと考えておるが,御所見をお伺いをしたい。 また,生活騒音防止に対する市民,業者,行政,それぞれの役割についてどのような考えを持っておられるのかお聞かせを願いたい。 また,私自身が生活騒音は市民一人一人の自主的な注意によって解消すべきものと思っておりますが,トラブルが生じてからでは遅いので,話し合いの難しさを,解決がなかなか難しいと思いますけれども,こういうことに対して当局はどのように考えておるか。 また,このことについて,横浜市は,騒音のトラブルを未然に防止し,また起きたトラブルを円満に解決することを目的とした生活騒音防止のルールづくり,手引きをつくっておると思いますが,岡山市としてもこういうルールづくりに取り組むお考えがあるのかどうかお尋ねをします。 次に,先ほど言いました生活環境については,川崎市はこのようなものを出しております。それから,横浜市はこのようなものを出しております。 次に,生活騒音と同様に大変身近な問題ですが,水質の問題です。 岡山市の公害というのは,かつて新幹線が岡山に入りますときのあの騒音問題につきまして,あの高島の地区,あるいは大安寺の高校の問題,それらについて,もちろん岡山市の議会もそれに対して闘いました。岡山市の公害課も一生懸命になりました。その当時の委員長さんは花岡議員さんの御尊父です。そして,小委員会の委員長は社会党の土倉さんが委員長であられたと。こういったことでいろいろ取り組んでまいりました。あの古都の小学校の移転は,東京─博多間で初めて地方自治体へ国鉄が賠償して金を出したのはあれだけです。 したがいまして,そのような非常にこの岡山市の公害課というのはしゃんとしておるんですが,この水質の問題についてもちょっとお尋ねしたいんですが,実は蛍を飼うようなきれいな水にしたいと,このように思うわけです。 この蛍についての,ゲンジボタルは1年じゅうこの水のかれることのないきれいな水中で生息するわけですが,良好な河川環境のバロメーターと言えるわけです。また,蛍は昔からこの初夏の風物詩になっております。あるいは万葉やいろんなところへこう出ておるわけですが,とにかく自然の豊かな中でやっておるわけですが,この蛍の生息について水辺を守るということで当局の考え方はどうかな,このように思います。 そしてまた,私は下水道でこれをやってほしいなあ,これを絶えず言っておるわけですけど,下水道もいろんなことでなかなか難しいと思いますけれども,この蛍の生息することによって,あの汚水がきれいな水になっておるんだという一つの証明になるわけですから,この蛍については当局どのように考えておられるかお伺いをしたい,このように思います。 最近の新聞では,蛍を飼ったとかカワニナを集めたとか,いろいろ出ております。蛍というのは情緒豊かなことですから,この点,市長,どのようにお考えになっておられるかお尋ねします。 次は,教育の問題です。 これは,まず旭東の幼稚園園舎の問題は根石議員さんが御質問されましたので,これは割愛をいたしますけれども,かつて幼稚園の園長会が60年,62年,2年にわたりまして早くこれをつくってほしいという決議をいたしておるようです。それできましたらやっぱり幼稚園の園史,幼稚園のいろんな資料をこれに入れたいと,このようなお考えのようですから,早くしていただきたい。これは答弁よろしい。 次は,学校教育指導についてお尋ねをするわけですが。 学校教育における現在ではコンピューターの導入があります。2月の議会で市長さんはたくさんの予算をつけていただき,教育委員会はいまだかつてなき強い態度で学校教育に取り組んでおられるわけですが,昨年出された臨教審の第4次の答申の中に,時代の変化に対応してコンピューターの導入が出ております。教育課程審議会の答申の中でもコンピューターの情報手段を活用する能力と態度育成が図られるような配慮がされておりますが。技術,家庭,教育,数学,理科の,このような内容ではコンピューター等が非常にいい指導力を発揮するわけですが,そこで昭和67年小学校,昭和68年中学校と,新しいその教育課程になっておりますが,この指導が進められることになっていることについて,先ほど申しましたように松本市長さんは大英断でこのコンピューターの購入について御配慮いただきましたことを改めてお礼申し上げる次第でございますが。 そこでお尋ねをするのは,今年度小学校各校に1台ずつのコンピューターを,小学校,中学校1台ずつを導入しておりますが,これを使ってどのような教育をするのか。 それから問いの2番が,67年,68年から中学校,小学校ともにコンピューターを使うわけですが,この各校の1台ではどうにもならんだろうと,こう思うんですが,これをどのようにするのか。こう思うわけです。 3番目は,高梁市や倉敷市が県下の中学校の中でもトップを切ってその導入の勉強をしておりますが,これに負けんように岡山市がせにゃならん,このように思うんですが。この点について教育長のお考えをお伺いしますとともに,もし財政が許されるなら市長の英断をさらにお願いして,コンピューターというものに対してもう少し導入せんと,1台じゃどうにもなるまあ,ね。この点についてのお考えをお伺いしたい。 それから次は,中央公民館の建設と図書館の分館のことですが,これは先ほど田畑議員さんも寺田さんも御発言されましたんで,これも割愛をいたしますが,これはやっぱり教育長な,早うせにゃいけなあ。おそかったらいけん。汽車でも乗りおくれたらいけまあ。早うせにゃいけんと思いますね。 次は,日本三大かたき討ちの曽我兄弟についてお尋ねをしたいと思います。これはまあきょうは返り討ちになるかなあと,こう思うております。 私は御承知のように年寄りですから,もうお迎えが来るのが近うなったというふうなことで,いろんなお墓をこう見ていきょうります。そのお墓の中ではいろんなことがあります。岡山市には大体30万基の墓があるわけです,お墓30万ほどある。それにはいろいろなことがあります。岡山の中に偉い人の墓がありますなあ。泉仲愛さんとかね,それから千馬三郎の墓があったり,いろんなこの偉い人の墓がありますが,その墓を見ながらいろんな墓を見ていくんですが。私が墓を見ておりましたら,この墓の管理いうのは衛生局大変だと思いますけれども,とにかくこの難しい墓を,この30万基の墓をよく管理しておると,まず称賛しておきます。衛生局よくやっております。私が歩いてみてようわかります。 その墓の中に予州住人曽我十郎末裔と書いてあったのがある。で,それには予州北郷大瀬村曽我祐成俗称弥左衛門というのがあった。その墓には嘉永7年5月28日とある。これは曽我という名前と予州の北郷ですから,あの今から800年昔,頼朝の幕府のときに,これを頼朝の今の首相に当たる工藤祐経を曽我兄弟が討ちとったということがあります。で,そのことに関係があるのかなあというふうなことで,まず嘉永7年というのを調べたんですけれども,嘉永7年にはこうしていろいろ思い出すことはありませんが。とにかく5月28日はあの曽我兄弟が討ち入って工藤祐経を切ったときです。その横に建久4年5月28日とある。建久4年というとちょうど曽我兄弟が討ちとった年月日になっとるわけ。ですから,これは事実はそうかな,こう思いながらおったわけです。 したがいまして,このことにつきまして議員の私がいろいろ言ってもどうにもなりませんので,教育委員会の八木課長さんや,そしてあの中世の歴史家という市川俊介オリエント美術館の館長さん,それから図書館の館長の平井館長さん,それから前館長の黒崎さん,それそれにお出ましをいただいてちょっと調べてほしい,こういうことをお願いをしたわけです。しかし,それからまだ日が浅いですから,その結果がどうなっておるかわかりませんが,教育委員会としてどのようにお考えになっておられるか,その調査の結果をひとつお教えをいただきたい。 で,そのときに曽我物語というのと,それから吾妻鏡に出ておりましたのを見ましたんですが,その曽我兄弟が討ち入ったという建久4年というのを。そのときにちょうど岡山の備前の吉備津彦神社の神官がそこで切られておるわけです。これ吾妻鏡に出ておりました。その吾妻鏡に見る限りでは,これは岡山に関係があるんだな,このように思って,これも調査をしていただきました。そうしますと,やっぱり吉備津彦神社の神官がやはりその当時殺されて,切られておりますので,その墓と,そしてその史跡が残っておるわけです。これは吉備津神社の記録の中にありますから,これは間違いない,本物と思います。しかし,今お寺の過去帳を調べてもなかなかわかりません。わかりませんが,ただ推定してそのように思うわけですが。 もしそれが事実と仮定しましたら,岡山では吉良上野介を討ったあの大石良雄のかたき討ち,それから歴史にもありますところのあの伊賀越えでやりました荒木又右衛門を中心とする河合又五郎,それから渡辺数馬,この決闘があります。それがこの3つがそろうと日本三大かたき討ちが岡山で一緒になる。ゆかりがあるということなら歴史の上でも観光の上でもかなり大きな問題になると,このように思ってこのことを調査をお願いしたわけですが,この結果はどうか,お尋ねをしておきたいと思います。 次は,チボリ公園のことについてお尋ねいたします。 私もこれを発言しようかしまいかいろいろ考えました。けれども,やはり議員である以上一応お尋ねはしよう,このように思ったわけです。 で,6月の19日の山陽新聞では知事さんが帰国の会見をされておられます。それには,そのままの形で岡山に誘致し,果たして適応するかどうかということと,風土の違いをどのように取り組むかというのが出ておったようです。 しかし,私もチボリのことについては関心がありますので,どのようにすべきかなということを考えておりましたんですが。昔,私もこう思いましたんですが,歌の文句にありましたね,昔。市長さんはかつて陸軍大佐としてあの徐州戦に参加された。あのときに,徐州徐州と草木はなびく,徐州いよいか住みよいか,というふうなことで徐州へ行かれました。その前に,あれは須々木米若の歌だったんですね。佐渡へ佐渡へと草木はなびく。それと同じように,この一時に佐渡へ佐渡へと行く,あるいはチボリチボリと行かれたわけですが,その結果どのようになったんだろうと,こう思うわけです。 私はちょうど岡山とデンマークはよく似ておるなあというのは,何というても岡山は児童文学者の坪田先生がいらっしゃる。そして,風の中の子供,善太と三平が,子供があるわけです。同じようにアンデルセンの童話の中には人魚姫がおりますとともに,同時に裸の王様があります。この裸の王様の教えというのは何かというと,その人のいい王様と,そして余りその頭のよくない,と言うちゃいけん,頭はあるんでしょうけども,大臣がおって,それを取り巻く悪徳商人がおりまして,いろいろいい着物をつくって町を歩け,服つくって歩け,というふうなことから裸で歩いたのが,子供があれは裸の王様だと,このようなことを言っておるようですから。こういったことで,どうもあのチボリの問題については内容がはっきりしません。このことについては,なかなか国際間のことであるから難しいのかわからん。難しいのかわからんけれども,私ども議員にはもうちょっと話をしてくれてもいいなあ,このように思いますので,特にこのことをお願いをするわけです。 それで,私は図書館でいろんなことを調べさしていただきました。そうすとな,世界の裏通り情報というのがある。その中にはいろいろこう,チボリについてのことがありますし,それから,なるほどチボリは立派な公園と思います。しかし,その周辺に当たっては,先ほど寺田議員さんが言われましたように,ポルノもあるし,ギャンブルもあるし,カジノもあるし,いろんなことがあります。ですから,その整合性をどうするかなということが言えるわけです。で,この世界の裏通り情報というのを見ますと,なかなかこの男が喜ぶようなこと書いとります。コペンハーゲンの裏通りというのも,女の問題,ポルノの問題,カジノの問題,夜のショーの問題,いろいろあります。あの駅前通りに約50の大体ポルノ業者があるようですから。こういったことも考え合わしてどのようにするかな,このようなことがあるわけで。ですから,この問題は,この裏通りがそのままになるのかどうか,それはわかりませんけれども,とにかくそれと,今岡山市のやっておりますところの,あの教育の関係での,子供にゲームセンターへ入るなというふうなことがありますが,このことの整合性がどうかないうことを思うわけです。 どうかこの点につきましても,あと9分残っておりますから,私どもといたしましても,何といいましても議会の議員である以上,あるいはその議会の任務としてはチェックアンドバランス,これが一番大事なことですから,私どもあえてここで質問さしていただくわけですが,いろいろの御都合ありますから,このチボリ公園に関する限り当局の答弁はよろしい,当局の答弁よろしいが,こういうことを踏まえて次のいろいろの議員の皆さん方によく理解を深めるようにせなかったらいけないじゃなかろうか,こう思います。 あと9分残っております。ほかのことについては質問さしてもらいます。チボリ公園については当局の答弁よろしいですから。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 浅野議員の公害防止についての一連の御質問にお答えさしていただきます。 まず,生活騒音についてでございますが,市民からの苦情の申し立て件数とのことでございますが,昭和62年度約20件程度ございます。 また,苦情の申し立てに対する市の対応につきましては,苦情の内容がテレビ,ステレオ,犬の鳴き声など極めて近隣的で,しかも当事者の心がけにより解決し得る問題も多く,行政が直接出向くことにより従来からの良好な近隣関係が崩れ,かえって問題をこじれさせることがございます。したがいまして,本市といたしましては基本的にはまず当事者間での話し合いによる解決,また町内会等にも相談されるよう助言,指導いたしております。 次に,生活騒音の解決は市民のモラルの向上につながるところが多いが,これに対する対応でございますけれども,工場騒音のように規制にはなじみにくいので,市民に対し今後とも広報紙への掲載,パンフレット等の配布,パネル展の開催,ビデオの放映等,あらゆる機会を通じて騒音防止に対する啓発を行ってまいりたいと考えております。 次に,生活騒音に対する市民意識調査についてでございますが,今後できるだけ早い時期に他の騒音問題とあわせて実施したいと考えております。 また,市民,事業者,行政の役割につきましては,市民は日常他人に気配りを持って生活することが必要であり,また事業者には,低騒音機器の開発はもとより,クーラーやボイラー等家庭用機器や住宅設備の設置,維持管理に当たって,市民に対し適切な指導を行ってもらうことが必要でございます。 一方,行政は,市民に対し生活騒音防止についての啓発や情報の提供,さらには技術的な指導,助言といった役割を担っていくことが望ましい姿ではないかと考えております。 次に,騒音防止のためのルールづくりについてでございますが,生活騒音に起因する近隣とのトラブルを未然に防止し,静かで住みよい生活環境をつくっていく上で必要でございます。しかし,その内容はだれしもが納得して受け入れられるものでなくては成果は上がりませんので,さきに申し上げましたように生活騒音に係る市民意識調査を実施し,その結果等を踏まえて順次ルールづくりの手引きの策定に向けて作業を進めてまいりたいと考えております。 最後に,蛍についてでございますが,市内の蛍の生息状況につきましては,良好な河川環境の実態を把握するため,そのバロメーターとなる蛍の生息状況調査を昨年度実施いたしております。 その結果によりますと,蛍が確認された地点数は138点で,そのうち蛍の多数が確認されたところは,足守川上流部,笹ケ瀬川水系の吉宗川や砂川の上流部,旭川東岸から水を引き入れる祇園用水の上流部や古田樋尻川などでございます。 また,蛍が住む良好な河川環境の保全に向けての対応といたしましては,この調査結果をもとに事業部局等に対し河川環境への配慮をお願いするとともに,先般開催したところでございますが,蛍と河川環境に関する環境講座などの啓発行事を今後も進め,市民意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎下水道局長(鏡原進君) 下水処理場で蛍の飼育を,こういう御提言をいただいたわけでございますが,このことにつきましては再三御意見をいただいて恐縮に存ずる次第でございますが,下水処理場で蛍を飼育をすることにつきましては,下水道のイメージアップ,さらにはまた下水道促進のための市民へのPRに大変有効であると,このように認識をいたしておるところでございます。 議員の御提言を踏まえましてかねて検討を重ねてまいりましたが,現有の処理施設の中での飼育につきましては,特に位置的な問題,あるいは面積的な面等も含めまして,飼育環境の整備等いろいろと支障があるというふうなことから困難であるとの結論を,昨年の9月議会でしたか,御答弁を申し上げておるところでございますので,よろしくひとつ御理解をいただきたいと思います。 しかしながら,さきにも申し上げましたように,下水道促進のPRのためには大変貴重な御意見でございますので,今後の浄化センター等下水道施設を建設する中で,新たな施設につきましては,水にちなんで快適な施設とするよう検討しながら,親水空間とか,あるいは緑のオープンスペースなど多くの市民に親しみを持ち,憩いを与える場として提供できるよう御提言の趣旨を踏まえまして総合的に検討してまいりたいと,このように考えますので,よろしくお願いします。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) まず第1は,小・中学校へのコンピューター導入に関しまして,各校1台でそれに対応できるのか,また今後の計画はどうかというような趣旨のお尋ねでございます。 昭和62年度に公表されました臨時教育審議会と,それから教育課程審議会の答申にコンピューターを使っての教育が明示されました。 岡山市では今年度及び来年度で大変御理解をいただきまして小・中学校に1台ずつコンピューターを導入するように計画しております。これによりまして,各校でまずコンピューターになれてもらう。将来のコンピューター教育がスムーズに行われるようになることを期待しておるわけでございます。 今後につきましては,皆様の御理解もいただきながら,今後計画的にふやしてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 次は,曽我十郎の末裔の墓の確認についてということでございまして,日本の三大あだ討ちと岡山市の縁が結ばれるかどうかというような,そんなことにかかわるお尋ねでございまして,御指摘にもございましたように,建久4年5月28日に源頼朝が富士のすそ野で巻き狩りをした際に,曽我十郎,五郎の兄弟が亡父祐泰のあだを討ったということでございまして,これは先ほどお話がありましたように曽我物語や吾妻鏡に記されておるということでございます。 このたび曽我十郎の末裔の方のお墓が吉備地区内にあるというような御指摘をいただいたわけでありまして,墓石の銘文の調査及び墓を管理している方のお話をお聞きしたというような状況で,現段階ではそういう状況でございます。詳しい事実関係につきましては,今後なお関係者や研究者の協力を得て調査をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔52番浅野卓志君登壇〕 ◆52番(浅野卓志君) これは再質問ということでなしに,お礼というふうなことで。局長,あれ基準こしらえてくれるの。大変なことじゃけどやってくれる。川崎市と,それから横浜がやっておる。全国で3番目になるんじゃけど,やられるな。やってくださいね。 それから,教育長,あだ討ち,返り討ちこれえてくれたんじゃな。やってくれるんじゃな。あれを本当ね一遍調べてみてください。私もようわからんのです,わかりませんから。とにかく死んだ人間たずね行くんじゃからわかりませんけど。とにかくこれも1つの,いい三大かたき討ちが岡山へつくるんかどうかです。それがなかなか難しいことでしょうけど,ひとつ頑張ってください。お礼申します。 それから,先ほどのコンピューターの問題,これは1台で教育できるんかどうかということですが。これも,あんたの方から,教育長先生の方からよう市長さんの方へお願いをして,財政の方へお願いをしてやらんと,岡山市の教育がおくれますよ,ね。これはもう先生の方からよう言うて。市長もひとつ頑張ってください。財政局長,よろしんですか。よろしいですね。ありがとうございました。ほんなら市長,ここで感謝を申し上げてひとつ終わらせていただきます。 あと7分あるんですけど,もうやりませんから。ありがとうございました,どうも。(拍手) ○議長(片山仁君) しばらく休憩します。    午後2時17分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後2時44分開議 ○議長(片山仁君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 次は,順序に従いまして崎本君。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) 大変ゆとりに満ちた大先輩の浅野議員さんの後で緊張しておりますが,質問の通告に従いまして進めさしていただきたいと思います。 まず最初は,高齢者福祉についてでございます。 私はこれまで入浴サービスの質の向上を初め,貸しおむつ制度や老人福祉手当についての提言をしてまいりました。清潔・排せつの基本的援助と経済的支援の制度化は引き続き実現に向けて検討していただきたいと要望しておきたいと思います。 今回は食にかかわる問題,歯の健康を取り上げたいと思います。 6月4日は虫歯予防デーでした。児童の歯の健康は意識的に取り組まれて成果を上げているところでございます。さて,高齢者の歯の健康はどうでしょうか。何歳になっても自分の歯で食べたいとはだれもが思うことです。人生80年時代の今日,歯の衛生週間の標語も長年続いた「よい歯でよくかみよい体」から,ことしは「歯がだいじ食べる楽しみいつまでも」に変わりました。65歳で歯が全くなく総入れ歯の人は35%,その他の人もほとんどが歯槽膿漏にかかっていて,老人が歯を抜く理由の9割にもなっています。歯は1本でも残すことが大切です。総入れ歯だと最もよい状態で入れても,かむ力は全部そろった歯の4分の1から6分の1,がたついたり痛かったりするとほとんど食べられない状態にもなります。しかし,1本でも2本でも自分の歯があると,入れ歯の落ちつきもよく,かむ力も随分違うと言われます。食べることは人間の基本的欲求です。食欲は生きる意欲の原動力となります。どんな状態でもより人間らしく生きるために,いつの時期にも歯の健康増進と治療が保障されることが望まれます。そこで質問させていただきます。 その1は,老人保健法施行による歯科検診充実が望まれているが,岡山市では具体化が考えられているか。 その2は,市民病院に対する歯科設置のニードはどのようにとらえているか。具体的な検討をされているか。 その3は,日常生活動作の困難な人の場合の歯の治療は,要求があってもなかなか受けられないという状況があります。良心的な歯科医により往診や検診が行われていると聞いておりますけれども,診療報酬体系の問題や往診設備の関係で持ち出しが多く困難な分野です。そこで市として歯科医師会との連携で往診トレーの整備をし,治療車を用意して日常生活動作の困難な老人や障害者,特別養護老人ホーム入所者に歯科治療の道を開きたいと思いますが,御所見をお聞かせください。 既に仙台市では取り組まれておりますので,申し添えておきます。 次に,施設整備についてです。 先日,デンマークの視察の際に福祉施設の視察もなさったとお聞きいたしました。プライバシーを守り,十分な人員で行き届いたケアがなされているということも大変すばらしいけれど,その施設のあり方が収容施設でなく生活の場として整備されていることに注目しています。 さて,63年に基本構想を策定して整備予定の友楽園は一体どんな施設ができるんだろうかと市民は大変期待して見守っています。これまでの発想を変えて,デーケア併設も考えられていますが,施設の整備も収容施設でなく生活の場として一人一人のプライバシーが守られるゆとりある人権尊重の工夫が期待されます。 今後の施設のあり方について,まず質問の1は,居室は1人部屋の設置を考えられているか。 質問の2は,厚生省の施設基準に照らしても不備なところの多い現施設を一日も早く建てかえてほしいと考えるが,基本構想の時期を早くして建設を早めることができないか。昨年の冬は悪い環境のもとで健康管理面でも支障を来していると聞いておりますので,申し添えておきたいと思います。 質問の3は,健康管理面での質問です。現在の入所者の健康の状況はどうなっているか。 質問の4は,健康管理に当たっている看護職員は現在1名で,現状を見るとき心身の負担も大きく,複数体制が望まれるが,どう考えているか。建てかえ後も展望してお示しください。 それでは,次の項の質問に入ります。 ことし4月1日に診療報酬改定がありました。この改定に臨んで自治体病院のあり方についてお尋ねをしたいと思います。 61年4月から2年ぶりの改定です。改定幅は平均3.4%の引き上げとされていますが,薬価基準が医療費に換算して平均2.9%の引き下げ,実質的には医科で0.7から0.5%の引き上げだとされています。この改定は国民医療総合対策本部の中間報告を踏まえて行われているのが最大の特徴です。一言で言えば,長期入院の是正を図るために入院医学管理料の見直しを行い,長期入院患者や老人の病院からの追い出しの意図が強くあらわれています。 私は今回,入院の関係,特に看護面での質問に絞ってさせていただきたいと思います。 入院料では,看護料を除くと4点の引き上げしかされていません。看護料も基本看護料と名称が変わり,全面改定です。基本看護料は118点から255点へ大幅に引き上げされましたが,最も問題なのは重症看護加算400点の廃止です。特3類は新設されたものの,在院日数20日以内の枠があって,多くの病院で適用が困難です。市民病院でもこの改定の影響を少なからず受け,患者,市民要求にこたえる使命を考えると,大変厳しい状況にさらされていると思います。しかし一方,こういうときだからこそ自治体病院への期待も高まっております。 そこで質問の1は,今回の診療報酬改定の影響はどうなっているか。また,在院日数などにもかかわって市民病院での実情をお示しください。 その2,2月議会では自治体病院の健全経営に向けての意見書を採択したところですが,今回の診療報酬改定についての市長の御見解と,もっと適切な診療報酬体系実現への国に対しての御所見をお聞かせください。 その3,患者,市民のニードにこたえて人間の医療を追求することが自治体病院の使命です。厳しい中でも信頼される病院にと日夜努力されていると思いますが,63年度はどのような方針を出されているのか。施設面の整備とともに訪問看護など新たな取り組みについてどう考えるのか,御所見をお聞かせください。 その4,看護の質の向上をということで看護協会は准看制度を廃止をして高卒3年を基本とする制度一本化を進めてきました。ことし運動開始30年を目前にして,その実現へ大きな運動が始まろうしています。患者の多様なニードにこたえ,女性が大半である看護職能の社会的地位の向上のためにも准看制度廃止は切実です。同じ労働を強いられ,責任を持たされながら,賃金面で,社会面で差別を受けている准看護婦さんたち,そして何より看護職の団結を分裂させているこの准看制度を一日も早く廃止したいとの要求は切実です。 そこで市民のニードにこたえる看護の質の向上という点で,この件に関する衛生局長の御所見をお聞かせください。 その5,看護の質の向上は看護教育が大きな要素です。現在,市民病院は看護学生の実習病院です。しかし,臨床実習の指導体制は専任の指導者も配置されていず,看護職員を増員してでも教育にもっと力を入れてほしいものだと考えますが,御所見をお聞かせください。 私は,病院にかかるこのような費用がたとえ一般会計から持ち出されるということが起きたとしても,むだなお金になるとは思っていません。必要なお金をつぎ込んででも市民病院がより充実することを期待しつつ,この項の質問を終わります。 次は,女性問題についてです。 ことし初めて婦人行動計画の調査費が予算化され,調査も進んでいることと思います。今回は,女性センターについてどのように方向づけておられるかをお尋ねしたいと思います。 以前,福原議員の質問に対して,新総合福祉センターに情報バンクのようなものを置きたいという考えが示されたこともありました。しかし,私は女性センターは情報バンク的なものだけでなく,恒常的な講座の開催,子供連れで参加して会議もできる。そして,どんな団体も自由に活用できて,情報交換がしっかりできるという場でありたいと思っています。さらに,そうした機能を最大限発揮するために必要な人材の配置も望まれています。現在ある岡山県の情報バンクの状況や他都市の状況なども見詰めながら,活用される女性センターについての現状でのお考えをお示しください。 次に,パートタイマーの雇用の安定と待遇改善に向けての質問に入ります。 パート労働者の数がふえており,その多くは女性です。自分の生活に合わせて働けるという気やすさの一方で,パートだといいながら決して無責任な仕事はできないという立場で正規職員と同じように働き,実績を上げているパート労働者も多くいます。私が相談を受けた人は,弁当屋さんに勤めて3年目,最初の話とは大分労働条件が違ったと言います。店の責任を持ちながら,パートで社会保険もなく,人が少ないので長時間の労働をすることもあり,大変不規則な勤務です。月末には帳簿までつけなくてはいけないということで,ふろしき残業をしています。この人がもらっている賃金は時給420円,月給で10万円そこそことのことでした。母性破壊,健康破壊,家庭破壊と隣合わせで働いている状況だと言えるのではないでしょうか。こんなケースは特別でしょうか。私はパート労働者のこうした実態が数多くあるのではないかと危惧しています。 そこで質問の1は,パート労働者の実態を市当局はつかんでいるか。 2は,市にパート労働相談窓口を設置してはどうかと提言したいと思いますが,御所見をお聞かせください。 さて,女性問題の最後は,公共施設に授乳室を設置するということについてです。 新聞の投書にも何度か出され,公共施設に出向いたときの授乳が困る,というのはよく聞く声です。市役所にもベビーベッドが置いてあるのは大変すてきな配慮なんですが,この発想をもう一歩広げて授乳室が確保できないでしょうか。 さらに,今後建設される公共施設へのこうした配慮を怠りなくやっていただきたいと思いますけれども,御所見をお聞かせください。 さて,質問の最後は同和問題についてでございます。 まず,住宅整備資金詐欺事件判決について。 もう皆さん御存じのとおり,この事件は,昭和54年から昭和59年3月までに,当時部落解放同盟岡山西大寺協議会宿毛支部長であった人見鷹房氏が身内や同支部加盟者ら6名の氏名を使って市同和対策事業の住宅補修資金交付申請書を偽造し,西大寺支所へ提出して計480万円をだまし取ったとして60年12月に岡山地検から起訴されていたものです。つい最近出た判決では,同和対策事業では定められた要綱と運用の実態がかけ離れていることがあり,岡山市西大寺支所は被告が住宅補修の申請目的以外の新築資金などに流用することを容認していた,として無罪を言い渡しました。 この判決について先日寺田明生議員も質問に取り上げられたところです。寺田議員の質問に,市長は同和問題の解決は最大の責務であり,適正で公正な同和行政に努めると決意を述べられたところですが,私もあえて質問をさせていただきます。 その1,判決に言われているように市は公金の流用を黙認していた事実があるか。 その2,昭和54年から59年のこの間の監査は行われていたのか。行われていたのなら,その結果はどのように報告されていたのか。当時,決裁責任者はこの報告をどのように受けとめていたか。 その3は,判決の言うように公金の流用について市当局が黙認していたのなら,そのことは同和問題の早期解決に重大な悪影響を及ぼしていると言わざるを得ません。なぜならこのことは公正,民主の行政としての立場を欠いているだけでなく,解放運動の幹部を堕落させ,差別解消の妨げをつくったということになるからです。その責任は大変重大であると思いますが,市長の御所見をお伺いいたします。 さて次に,私はこの事件以降,すなわち昭和59年以降,市の同和行政が公正,民主の名にふさわしいものになっているかどうか。最も最近起こった例を示して,市長の御所見を改めてお聞かせいただきたいと思います。 その例とは,教職員の人事異動に不当な圧力が加えられ,それに屈服した事実があるのではないかということです。 今年度の人事異動は御存じのとおり3月末に発表され,ことしも子供たちと先生方との毎年めぐり来る別れと出会いがありました。ところが,この日に異動の発表がないのに4月2日に人知れず異動した教員がいたのを皆さん御存じでしょうか。芥子山小学校から中山小学校にかわらなければならなかったこの女教師の異動の理由は何だったのでしょう。経過をお知らせください。 市長は圧力に屈しない適正で公正な同和行政に努めていく決意を述べられたばかりです。教育長並びにこの件について市長の御所見をもお聞かせいただきたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わります。(拍手)   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 崎本議員の御質問に対しましてお答えをさせていただきます。 診療報酬の問題でございますが,今回の診療報酬の改定に関しましては2月定例市議会におきましていち早く意見書を採択していただきましたことにつきまして,自治体病院の運営に対する深い御理解と御支援に心から感謝をいたしておるところでございます。私の考えますところも御採択をいただきました意見書と全く同じでございまして,本意見書は厚生省,自治省に手渡し,また全国自治体病院協議会会長あてにも提出をいたしまして,診療報酬の改定についての善処方を強く要望いたしたところでございます。今後とも健全な病院経営ができる適正な診療報酬体系の実現へ向けまして,関係団体へ要望するなど強く働きかけてまいりたいと考えております。 次に,同和問題についてでございますが,同和問題の早急な解決は行政の責務でございまして,市政の最重点課題として取り組んできたところでございます。 従来から行政の主体性に立って公正,適正な同和行政を推進してきたところでございますが,取り組みの不十分な点については十分反省をし,その反省の上に立って行政の責任と主体性を保持し,是は是,非は非として市民の御理解と御協力が得られるように努力してまいりたいと考えますので,よろしくお願いをいたします。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎財政局長(関場長久君) 本庁舎に授乳室をという中でお答え申し上げます。 御承知のように本庁舎につきましては相当手狭でございまして,きちっとした部屋というものの確保はなかなか難しいかと思います。そうした場合,やはりオープンスペースの有効利用ということになろうかと思います。そういう適当なスペースがあるかどうか,また構造上そういうものができるかどうか,この辺も含めまして検討させていただきたいと思います。 以上でございます。 ◎民生局長(木村公男君) 高齢者福祉について数点の御質問にお答えします。 まず,養護老人ホーム友楽園の建てかえについては,63年度で基本構想を策定し整備することとされているが基本構想の時期を早め建設を早めることはできないか,また1人部屋の設置を考えているかについてでございますが,友楽園の建てかえに関する基本構想の策定につきましては,養護老人ホームが援護を必要とする高齢者の生活の場として重要な意味合いを持っていること,さらには長寿社会の進展に対応し得る機能を持たせる必要があることから,一定の検討期間が要るものと考えております。 建設につきましては,関係機関との協議も必要なため,64年度以降できるだけ早い時期に具体化したいと考えております。 1人部屋の設置につきましては,ニーズ等を調査した上で基本構想を策定する中で検討してまいりたいと考えております。 次に,現在の入所者の健康状況はどうなっているのか,また健康管理に当たっている看護職の複数体制が望まれるがどう考えているかについてでございますが,友楽園入園者の健康状況については,現在の入園者96人のうち70%に当たる67人はおおむね健康な状況でありますが,残り30%のうち5人,5%が入院中で,6人,6%が特別養護老人ホーム待機者となっております。あと18人,19%が入院の必要はないが高齢化に伴う老衰,痴呆等の虚弱者となっております。これらの虚弱者や特養待機者に対しては,食事介助,入浴介助,歩行介助等の手だてを講じております。 看護職の複数体制につきましては,老人ホームの職員配置基準との関係で入園者数とかかわりがあることから,建てかえに際してはこれらを踏まえ検討する必要があると考えております。 次に,女性問題についての3点の御質問にお答えします。 まず,女性センターの方向についてでございますが,新総合福祉センターの建設に当たっては,さきに専門委員会から長寿社会に対応した健康,福祉,生涯学習等の機能を有する施設としての提言を受けたところでございます。現在,リーディングプロジェクトの指定を受けて,学識経験者や市民代表の方々などから成る策定委員会等で建設に向けて具体的に検討中であります。その中で,センターは婦人の活動拠点として婦人が気軽に参加できる条件を整え,相談や交流を初め,幅広い情報の収集,提供及び学習と実践,さらに,団体,個人,いずれでも参加しやすい場として,その機能が最大限発揮できる施設として検討していきたいと考えております。また,人材の確保についても配意していきたいと考えております。 次に,パート労働者の実態と相談窓口設置についてでございますが,雇用関係の問題は基本的にはパート雇用も含め国,県の権限範囲でございます。 パート労働者の実態調査について,県が60年9月に女子パートタイマーの雇用実態を含めての詳細な女子労働者雇用管理実施調査をした結果,女子パートタイマーを雇用している事業所は47%でありました。 市にパート相談窓口を設置しても,権限等の関係で110番的対応は困難であり,県において58年7月表町二丁目にパートバンクが設置され相談に応じておりますし,毎年11月にはパートタイム労働旬間の行事として公共職業安定所が計画するパートタイマー職業教室を開催し,各種資料の提供や職業相談もしております。これを御利用いただきたいと思います。 市といたしましても,パート問題につきましては今後とも関係機関と連携を密にし,啓蒙活動の強化に努めてまいりたいと考えております。 次に,公共施設に授乳室の設置についてでございますが,男女共同参加型社会の形成を目標に,現在婦人に関する施策が推進されているところであり,婦人が進んで社会参加できるように環境整備をすることは大切なことだと考えております。 幼い子供を抱えた母親たちが安心して社会参加できるには,授乳室など保育施設は必要だと考えられますので,今後建設する公共施設には施設の目的に応じた建設計画が推進されるよう全庁的に要請してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 高齢者福祉についてのうち,歯の健康につきましてお答えいたします。 まず,老人保健法施行による歯科検診充実についてでございますが,御指摘にもありましたように,何歳になっても自分の歯で食べたいとはだれしもが願うことでございます。 昨年度から始まりました老人保健事業の第2次計画では,歯に関する健康教育相談が重点項目の1つとして位置づけられているところでございます。 このような中で,市といたしましても健康教育等の場を初め,歯科パネル展等において歯周疾患などについて正しい知識の普及に努めているところでございます。 御指摘のございました老人保健事業における歯科検診につきましては,本年度国において歯槽膿漏対策検討会が設置されると聞き及んでおりまして,これらの動向を見きわめながら内容の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に,市民病院における歯科増設のニーズについてでございますが,現在医師過剰時代を迎えつつあると言われておりますが,医師以上に歯科医師の過剰が大きな問題となっていると聞いております。その影響でしょうか,市民病院に対する歯科増設の要望も数年前とさま変わりしてきており,最近では耳にすることがなくなってきております。 また,歯科増設につきましては去る6月17日の公明党内田議員の御質問にお答えしましたとおり,直ちに設置する条件が整備されておりませんので,困難であることを御理解いただきたいと思います。 次に,日常生活動作が困難な人の歯科治療につきましては,その必要性は十分理解をいたしておりますが,いろいろの問題が考えられますので,今後の検討課題とさせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 次は,4月1日の診療報酬改定と自治体病院のあり方について,市長答弁を補足してお答えさせていただきます。 まず,診療報酬改定の影響はどうかとのことでございますが,診療報酬改定に伴い無作為抽出による当てはめ作業で行った結果では,入院,外来ともにマイナス会計になっておりましたが,検討した症例が少なく,結論的なことは申し上げられません。しかし,近日中に全国公私病院連盟で全国規模の影響調査が実施されることになっており,市民病院も本調査の対象となっております。 なお,4月分,5月分の集計から見ますと,入院料の微増に対し,検査料,投薬料,注射料がマイナスとなっております。 在院日数との関係につきましては,今後の調査ではっきりするものと思われます。 次に,市民病院の63年度の運営方針につきましては,従来からの方針であります市民のニードにこたえる医療をより発展させることにありますが,現在市民病院に不足している診療部門の拡充充実をより一層図っていかなければならないと考えております。 また,国民医療総合対策本部の中間報告にも見られますように,サービスの向上に対しても努力していく所存でございます。 また,訪問看護につきましては,さきの中間報告でも在宅ケアの推進が図られることになっておりますが,全国自治体病院協議会や,その他の病院団体の研修会等で今後中小病院の方向として在宅ケアへの協力が指摘されております。 中核病院では高度医療や急性疾患への対応,救急,リハビリ等の不採算部門への積極的活動が望まれるところでございます。 したがって,市立病院全体として今後の課題として検討してまいりたいと考えております。 次に,准看制度廃止に対する衛生局長の意見はどうかとのことでございますが,准看制度の廃止につきましては,昭和60年3月に21世紀に向けての看護制度改革の基本的方向を検討するために看護制度検討会が設けられ,その中間報告の中では,この制度のあり方については意見の一致を見なかったと述べられております。これは,准看護婦制度が昭和26年の法改正により実施されてからの長い歴史を持っており,60年度末において現に働いておられる准看護婦や准看護士の数が31万人を超えるという事実に大きな原因の1つがあるのではないかと考えております。 しかし,ますます多様化していく社会的医療需要,また,ますます進歩し発展するであろう医学,医術等を考慮し,他の医療技術者がすべて大学もしくは短大の卒業生で占められつつある現在,看護の質的向上の面からもこの問題は早急に検討されなければならないと考えられ,今後看護協会はもちろんのこと,医師会,病院協会等の関係機関とも十分協議が必要であろうかと考えております。 最後に,看護婦教育指導体制の充実についてでございますが,看護教育の重要性につきましてはおっしゃるとおりでございます。それに協力することは看護専門学校を持たない自治体病院の使命の1つであるという考えから,市民病院では長年にわたりかなり無理をしてでも看護学校の実習を引き受けているところでございます。市民病院では,毎年岡山県看護教員養成講習会,養成期間6カ月でございます,これに看護婦1人を受講させ,指導者の育成に努めてまいっており,現在9人目の看護婦が受講中でございます。また,実習を依頼された看護学校の教員との協議も重ねながら努力してまいっているところでございますが,本年度からは各病棟で臨床指導者を定め,実習生の指導体制をより充実させたところでございます。実習に来院する学生に対し専任の指導者を配置するまでには至っておりませんが,院内看護婦の卒後教育も兼ねて教育婦長をも配置しており,今後とも看護教育の充実に向けて積極的に努力を読けてまいりたいと考えております。 なお,看護教員養成機関ごとに教育に多少の差があり,一部の学校が行っている臨床指導教官の病院派遣が考慮されてもよいのではないかと考えております。 また,自治体病院につきましては地方公営企業法によって独立採算を義務づけられており,一般会計からの繰り出しにつきましても,その基準が定められておりますので,この点も御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 同和問題についてのうち,市は公金の流用を黙認していたか,また54年から59年,この間監査は行われていたかについてお答えいたします。 判決につきましては,新聞報道の範囲内でしか承知いたしておりませんが,報道内容を見る限り行政の主体性を厳しく指摘されていると理解しております。 御指摘の住宅整備資金につきましては,資金が申請の目的どおりに使用されているものと判断いたしておりました。また,監査につきましては,54年度,56年度,59年度に監査を受けましたが,住宅整備資金などの給付において現行要領によらず昭和44年2月合併前の旧西大寺市の申請要領によりまして処理していたものがあるとの指摘を受けております。 以上です。 ◎教育長(奥山桂君) 同和問題の項のうち教職員の人事異動についてのお尋ねにお答えを申し上げます。 先ほど市長から御答弁がありましたように,行政の主体性,中立性の堅持を大事に考えながら教育委員会といたしましてもこれまでできるだけの努力をしてまいっておるところでございます。教職員の人事につきましても,この基本姿勢に立って県教委及び市教委の異動要綱に基づき,岡山市の学校教育の向上に資するとともに,一人一人の教職員の教育力の充実を念願して行っております。したがって,人事異動については公正,中立でしかも本人の将来を考えて,教育行政が主体性を持って行わねばならないと考えております。御指摘の件につきましても,この姿勢でもって努力をいたしたところでございます。 なお,人事異動の経過についての公表は控えさせていただきたいと思いますので,御理解をいただきたいと思います。   〔4番崎本敏子君登壇〕 ◆4番(崎本敏子君) 御答弁をいただきましたが,高齢者問題については,衛生局長,歯の健康の件なんですけれども,市民病院にニードがないというのは,何か調査をされたからそう言われるんでしょうか。一般的には確かに歯科はふえていますし,あれなんですけど,今の診療報酬体系もう御存じと思うんですけれども,歯科の診療報酬体系というのは,非常に高齢者の診療というのは半分に落ちるという体系になってまして,大変持ち出しの多くなるような体系になってます。そういう点で自治体病院の責務というのもかかわるんじゃないかなという意味合いもあったわけなんですが,開業医が多いのであんまりニードの声が聞こえてこないということでなく,ぜひ歯科へのニードについては調査をしていただきたいなというふうに思うんです。これは市民病院に対してということだけでなくて,先ほど後取り上げました高齢者のね,特に在宅でおられる,そういったなかなか行きたくても行けないという方のニードも含めてぜひ調査をしていただけないだろうか。それについてのちょっと御所見をお聞かせいただきたいと思います。 これは青森市でね取り組まれまして,大変市民から,ああ,市の積極的な姿勢だということで大変歓迎をされ,成功された例が最近ありますので,ぜひ参考にしていただきたいと思います。 それとあと,友楽園の関係なんですが,この前の2月議会でも私取り上げさせてもらって,民生局長が63年の基本構想を立てて取り組みたいということだったんですけれども,ぜひ早くということに今回は意義を置いて質問させていただいたので,その辺ぜひ頑張っていただきたいなと思います。 それとあと,看護職の複数配置なんですけれども,このことも踏まえて検討してくださるということでしたので,ぜひ前向きな検討をお願いしたい。 今,先ほどの実態を見ましても,入院の方もおられる,特養待ちの方も6人おられる,通院の方は18人おられるということ。それと,高齢者はいろんなことで急変もしやすいということもあって,夜,昼の対応がかけられるんですね,ここの看護職員には。だからそういう点で,ぜひ複数配置,いろいろ基準はあると思うんですけれども,考えていただきたいと思います。 それとあと,女性問題の関係で,授乳室については民生局長から大変前向きな御答弁があって喜んだんですけど,財政局長の方はオープンスペースの有効利用で検討させていただきますということだったんで,ぜひその辺連絡をとっていただいて実現していただきたいなというふうに,ここは御要望をしておきたいと思います。 それとあと,女性センターの方向は新総合福祉センターの中にそうした機能を取り入れるということで討議が進んでいるということについては,女性の利用というのも図られるなと思ってうれしく聞いたんですが,ただじゃあ福祉センターと女性センターと看板を2つかけるんかなというふうになると,なかなか難しい問題も出てくるという点で,今後いろんな他都市の経験なんかも,建っていますからもう既にいっぱい。そういう点でもう58万の岡山市にないというのが残念でならないんです。その辺の状況をしっかり調査もしていただいたりして,もっとセンター構想として膨らませていただきたいなというふうに思いますが,これについてはちょっと一言御所見をいただきたいと思います。 あと診療報酬の問題と自治体病院のことなんですけれども,市長も言われたようにぜひ強くやっぱり働きかけていかなくてはいけないというのは,もう背に腹はかえられないところまで来ているというふうに思います。 さっき話のありました自治体病院協議会の諸橋会長が今回もまた再任をされて,その中で言われてるんですけれども,自治体の使命というのがあると,しかし,常に企業の経済性を発揮するとともに,本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなくてはいけない,こういうふうに言われているんですけれども,この言葉の中自体に物すごいこう矛盾があるわけですね。追求したいけれども経済的にできないという大変苦しいところがあって,特に趣旨の面で今回の改定というのが早く病院は退院していただきましょうという方に流れているという点で,会長がこういうふうに指摘をしているわけですが,今回の改定を通して最も強調されている早期退院を促しても,その受け皿となる家庭環境の改善が伴わない限り退院,再入院の繰り返しとなり,ひいては医療費の面から見てもますますふえていくだろうということが懸念されるというふうに言われています。そのとおりだと思うんです。 そういう意味で,ぜひ強く,特に特3類の設置がされたけれども,在院日数が20日以内というあの枠撤廃ですね,これについてはもうぜひ言っていただきたいなというふうに思っています。 あと新しい病院の方針についてなんですけれども,今在宅へ在宅へといっているわけですが,病院も早く退院していただきましょう,というところで切れているわけですね。そういう点で,訪問看護ということと,あと特に,最近診療報酬でも予算化というか,診療報酬でも認められている低肺機能の患者さんの在宅酸素療法というのがあるんけど,これをやっている病院が岡山市内でも限られてると思うんです。そういう点で,ぜひ市民病院で検討ができないだろうか。このことについてもぜひ検討していただきたいんです。できれば御所見を伺いたい。 それとあと診療科の増設をして施設の整備を図るということなんですが,サービス向上に努力をしていくということの具体的な中身として,サービス向上委員会みたいな,そういう委員会なんかで,看護婦さんもお医者さんも,そしてできればその患者さんの声なんかも反映されるような,そういったものはできないだろうかなと,これは御提言をしておきます。御所見をお聞かせいただければ幸いだと思います。 あと看護制度の問題等については,今回は問題提起ということでとどめさせていただきたいと思います。 さて,最後に取り上げた同和問題なんですが,先ほど何度も何度も繰り返して公正,民主のそういう同和行政というのは当然のことだと,部落解放の問題というのはもう行政の責務だといつも言われておるわけです。そこのところで,支所長,さっき御答弁いただいたんですけど,新聞の範囲内でと言われたんですけど,ついおとといでしたか,岡山地検がもう控訴しないというのを公表されていますから,判決文ももう手続とれば手に入るんじゃないかと思うんです。 その辺で中身についてちょっとぜひお尋ねしたいと思うんですけど。さっき支所長が54年,56年,59年の監査はしていると,それで指摘がありましたというふうに言われました。それで44年以前の取り扱いになっていると,合併以前のね,なっているという点で適正な処理をという指摘を受けているというふうにおっしゃったんですけれども,それだけじゃありません。こういうふうに指摘をされているわけですね。各種補助金の交付業務について補助事業者から提出された事業計画書等関係書類を監査した結果,次のようなものが認められたので,市職員としての自覚と責任を持って主体性のある厳正な事務処理をされたい。このように指摘がされていて,その1つにさっき言われたことが言われているんです。しかもこれが1回じゃないんですよね。これが54年にも同じような指摘。毎回です。56年にも。で,59年にも補助金等についての関係書類を監査した結果,このような事項が認められた。事務処理は適正にされたい。ということで指摘が5項目あります。この経過が一体どうなのかな。公金流用の黙認という事実がこの監査報告を見てもあるのかなというふうにやっぱし思われるわけです。 判決文がもうこのことを物すごく明確に,このように言っています。そこに生じる現象は──というのは,その流用の問題ですね──目に見えているとして,つまり,行政担当者の意識レベルにおいて,要綱などの本来の目的が希薄化し,単なる同和行政のスムーズな運営ということだけが目的化されていくということになる。言いかえれば,スムーズに事が運ばれるのであれば少々のことには目を閉じるという姿勢につながっているということにほかならないと。このように指摘をしているわけなんです。このことについてどのように思われるか。もう実に市民にとっては,もう市当局に対する不信感いっぱいになる内容だと思うんですね。こういうことが,しかも行政の中でもたびたび監査でも指摘をされている。なぜこんなことがずうっと続いているのか。 しかも一番最近の人事異動に対しても,経過を述べられないと教育長おっしゃったんですけれども,こういった当局のあり方のその延長線にあるんじゃないでしょうか。もう決まりとか何だとかというのはいい,もうスムーズに事が波風立たずに運ぶのが一番だというような,そういうような考え方はもう捨てていただきたい。どんな圧力にも屈せず,公正,民主的なそういう行政をというふうに市長が言われていることの意味というのはそういうことじゃないでしょうか。その辺でもう一度,教育長そして支所長,市長の御答弁をお願いしたいと思います。(拍手) ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎民生局長(木村公男君) 女性センターについての再質問についてお答えします。 女性センターの機能について検討するに当たって,参考として他都市のセンターの状況を調査してはということでございますが,このことにつきましては他都市の状況を調査させていただきたいと思います。 以上です。 ◎衛生局長(江尻堅君) 市民病院と在宅者の歯のニードの調査についての再質問でございますが,これにつきましては今後検討してみたいと考えております。 在宅者の低肺機能でございますが,市民病院においては在宅酸素療法は現在実施いたしております。 サービス委員会につきましては,浅野病院長ともよく相談してみたいと思っております。 以上でございます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 監査の指摘等いろいろあったわけですが,過去におきまして運動団体と信頼関係の中で弾力的な運用というようなことを行っていたのではないかと私も思っております。そういう中で監査の方からいろいろ御指摘を受けたと。厳しく私も受けとめておるところで,今後につきましては行政が主体性を持ってやらねばいけないと,このように思っております。 ◎教育長(奥山桂君) 圧力に屈したのではないかというような趣旨のお尋ねでございますが,先ほどもお答え申し上げましたような基本姿勢で私どもとしては努力をしてまいっておるわけでありまして,端的に申しましてそうは私どもは思っておりませんので,御理解をいただきたいと思います。   〔4番崎本敏子君登壇〕 ◆4番(崎本敏子君) もう最後ですのでお時間をいただきたいと思います。 教育長,さっき言われた人事異動は公正,中立で主体性を持ってやっていると言われるんですけど,この経過なんですけど,どうして言っていただけないのかなと思うんですけれども。 この女教師なんですけど,御主人が解同の組織分裂のあった例の神下の隣保館の職員をされておったんですね。そして,もう御存じのようにこの解同を脱会をされたその中のお一人で,この時期大変組織混乱が起きています。そのかかわりにあるもんだというのがもう周囲の人の大体認識なんですよ。そしてね,解同がこの奥さんであるその女教師を転勤させろと物すごく迫っていたと。このことも多くの人が,周りにいた人が知っています。しかし,教育委員会としては3月末の人事異動ではされなかった。ところが,人事異動をされていないこの発表を見て,さらに解同が4月1日に教育委員会に押しかけて追及をしたと。その中身というのも,家の周りでスピーカーで宣伝するだとかビラをまくだとかいうような問答が繰り返されてですね,校長先生も大変窮地に追いやられたと。自分がやめるか先生がやめるかというふうな二者択一を迫られて,とうとうその先生が転勤しなくっちゃいけないというところに追い込まれたというふうに。もう周りの人がみんなこう知ってる事実なわけですよね。私は,このことがとても,先ほど教育長の言われる,人事異動は公正,中立で主体性を持ってやっているんだというふうには思えない,残念なことだと思うんです。しかも人事異動にかかわるという点で,大変もう人権の問題としても大変ですよ,これ。だれかに言われたからじゃあどこかに行かされるなんていうことがあちこちで起こってくるみたいな,そんなことはないと思うけれども,そういうことに道を開いてしまうんではないかと大変危惧をしております。 その点で,ぜひ教育長,圧力に屈したことはないとはっきりおっしゃったんだけれども,事実はそういうふうなことは示していないと私はとらえていますが,その点でいかがでしょうか。 それとあと,支所長が答弁をされたんですけれども,もう一つ最後に私は,るいるいといろんな方が役職をこうかわってこられてる。ある方は退職された方もあるし,ある方はかわられたというような場合に,一体この監査というのはどんなふうにその当時受けとめられて,どんなふうにこう改善に持っていくのかという,そこのところのシステムに問題でもあるんだろうかなというふうな,そういう懸念もするわけですけど。当時のそれぞれの責任者の方はどう受けとめられていたんでしょうか。その辺,もしつかんでおられたらお知らせいただきたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(片山仁君) 当局の答弁を求めます。 ◎西大寺支所長(浅野幸雄君) 当時の人がどうように受けとめておったかと言われましても,私はその当時のことを聞いていませんので,私とすれば,新聞報道等から判断しまして,当時相互信頼関係という中で弾力的な運用等が行われていたというように私は思われます。そういう点で監査の方から指摘があったというように私は感じております。 ◎教育長(奥山桂君) この異動の事情については,先ほども申し上げましたように詳しくは申し上げることは控えさせていただきますが,私どもといたしましては先ほど申し上げましたような基本姿勢でできるだけの努力をしてきておるところでございます。 しかしながら,たびたび申しますように,行政について,特に人事異動について,行政の主体性,中立性というようなものは大変大事なものでありますから,さらにさらにその点については努力をしてまいらねばならないというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片山仁君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,一般質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労でございました。    午後3時41分散会...